研究領域 | 翻訳後修飾によるシグナル伝達制御の分子基盤と疾患発症におけるその破綻 |
研究課題/領域番号 |
23117521
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
加藤 順也 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (00273839)
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キーワード | COP9 シグナロソーム |
研究概要 |
(1)CSN5/Jab1の条件的ノックアウトの最適化とシグナル伝達制御の解析 CSN5/Jab1 Floxマウスからマウス胎児由来線維芽細胞(MEF)を単離し、これにタモキシフェンにより誘導可能なCRE組換え酵素を導入した。さらに、タモキシフェン誘導性CRE組換え酵素の導入量、タモキシフェンによる処置濃度、処置時間など、様々な誘導条件を検定し、最適条件を見つけ出した。この細胞を用いて、CSN5遺伝子をノックアウトした後に増殖因子を作用させ、CSN5の存在・非存在化で種々のシグナル伝達経路が活性化されるかを検討した。特に、MAPキナーゼ経路とPI3キナーゼ経路に注意し、Rasシグナル経路を検定した。 (2)活性化型Rasによる細胞がん化に対するCSN5/Jab1ノックアウトの影響 活性化型変異Ras遺伝子を導入したMEFに対して、(1)で最適化したCSN5/Jab1ノックアウトの条件を適応した。得られた細胞に関して、増殖能の検定(コロニー形成能の測定、増殖曲線の作成)や、トランスフォーメーション能の測定(フォーカス形成能の測定)を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の性質上マウスを用いた実験を多く行っており、その中で誘導性条件性ノックアウトマウスを作製しているが、他研究機関にて作製したため、維持、交配とスクリーニングに予想以上の手間と時間がかかり、また、搬送時に当初の予定に無かったクリーニングのステップが加わったため、実験の日数が大幅に伸びてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
マウスの交配を効率よく行い、目的の細胞を分取し、速やかに研究を進める。
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