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2012 年度 実績報告書

マスターレギュレーターを介した相反的G1/S制御による細胞系列分岐のメカニズム

公募研究

研究領域多方向かつ段階的に進行する細胞分化における運命決定メカニズムの解明
研究課題/領域番号 23118529
研究機関東海大学

研究代表者

佐藤 健人  東海大学, 医学部, 准教授 (50235363)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワード細胞分岐 / 細胞周期 / Runx3
研究実績の概要

様々な細胞運命の決定や分化の進行は、転写因子によるネットワークを重要な分子基盤としている。我々は胸腺DP(CD4/8 double positive)細胞からヘルパー系CD4SP(CD4 single positive)細胞、またはキラー系CD8SP(CD8 single positive)細胞を選択的に分化誘導する培養系を確立し、これを用いて転写因子Runx3がCD8SP細胞分化を司どるマスターレギュレーターであるとの発見の一翼を担ってきた。一方、CD4SP細胞分化のマスターレギュレーターはTh-POKである。Runx3とTh-POKは、互いを負に制御することによって、共通の前駆細胞から2つの細胞系列の分岐を可能としている。しかし、分化シグナルを受容した結果、Runx3/Th-POKのいずれが優位に働くのか、転写因子ネットワークのダイナミズムがどのように制御されるのか、未だ完全に理解されるには至っていない。
上述の培養系は、TCRシグナルという分化の「トリガー」から、可逆的な中間段階を経て「不可逆的分化」が成立するまでの動的なプロセスを観察することを可能にした。我々はこれを用いて、「Runx3, Th-POKという二つの細胞系列のマスターレギュレーターは、それ自身がG1-S期進行を相反的に制御する活性を有するとともに、G1-S期制御に依存してそれぞれの系列決定を行う」ことを見いだした。細胞周期制御が分化進行に随伴して起こるという見方はしばしば行われるが、本研究では、細胞周期制御が転写因子ネットワークと関連して細胞運命分岐の要因をなすというモデルを提唱するに至った。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Sepsis induced hypercytokinemia and lymphocyte apoptosis in aging-accelerated Klotho knockout mice2013

    • 著者名/発表者名
      S.Inoue, T.Sato, K.Suzuki-Utsunomiya, Y.Komori, K.Hozumi, T.Chiba, T.Yahata, K.Nakai, S.Inokuchi
    • 雑誌名

      Shock

      巻: 39 ページ: 311-316

    • DOI

      doi: 10.1097/SHK.0b013e3182845445.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reduction of immunocompetent T cells followed by prolonged lymphopenia in severe sepsis in the eldery2013

    • 著者名/発表者名
      S.Inoue, K.Suzuki-Utsunomiya, Y.Okada, Y.iida, T.Taira, N.Miura, T.Tsuji, T.Yamagiwa, S. Morita, T.Chiba, T.Sato, S.Inokuchi
    • 雑誌名

      Critical Care Medicine

      巻: 41 ページ: 810-819

    • DOI

      doi: 10.1097/CCM.0b013e318274645f.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reciprocal control of G1-pahse progression is required for Th-POK/Runx3-mediated CD4/8 thymocyte cell fate decision2012

    • 著者名/発表者名
      T.Sato, T.Chiba, S.Ohno, C.Sato, T.Sugoh, K.Miyashita, H.Akatsuka, K.Hozumi, Y.Okada, Y.Iida, A.Akatsuka, Y.Agata, M.Chiba, K.Kohu, M.Satake, H.Tanabe, H.Saya, S.Habu
    • 雑誌名

      Journal of Immunology

      巻: 189 ページ: 4426-4436

    • DOI

      doi: 10.4049/jimmunol.1102748.

    • 査読あり

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公開日: 2018-02-02  

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