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2012 年度 実績報告書

タンパク質脱リン酸化を制御するアブシジン酸シグナルネットワークの解析

公募研究

研究領域大地環境変動に対する植物の生存・成長突破力の分子的統合解析
研究課題/領域番号 23119521
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

西村 宜之  独立行政法人農業生物資源研究所, その他部局等, 主任研究員 (70405041)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードプロテオーム / シグナル伝達 / 植物
研究実績の概要

アブシジン酸シグナルネットワークの全容解明を目指し、種子発芽時にアブシジン酸シグナルの負の制御因子として主要な役割を担う2C型タンパク質脱リン酸化酵素のクラスターAに属するAHG1に注目し、プロテオーム解析により、AHG1相互作用因子の同定を試みた。
今年度は、YFP-AHG1過剰発現体より、YFP-AHG1融合タンパク質に相互作用する因子をGFPアフィニティーカラムで精製し、質量分析計を用い、AHG1候補相互作用因子を単離することに成功した。AHG1とAHG1候補相互作用因子の相互作用を酵母2ハイブリット法により確認したところ、いくつかのAHG1候補相互作用因子はAHG1と相互作用することが確認でき、これらAHG1と相互作用する因子をAHIP (AHG1 Interacting Protein)と名付けた。
AHIPはAHG1と同じクラスターAに属するABI1と相互作用を示さなかった。また、ABI1の相互作用因子であるアブシジン酸受容体PYR/PYL/RCARやタンパク質リン酸化酵素SnRK2は、AHG1候補相互作用として質量分析計を用いた解析で同定されなかった。これらのことより、同じPP2CクラスターAに属するAHG1とABI1は、異なる基質特異性が存在し、PP2C間で機能分担することが示唆された。
現在、ABAシグナルネットワークにおけるAHG1とAHIPの機能を明らかにするため、AHIP過剰発現体などを用い、アブシジン酸応答の表現型解析などの詳細な解析を行っている。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mutations in the SLAC1 anion channel slow stomatal opening and severely reduce K+ uptake channel activity via enhanced cytosolic [Ca2+] and increased Ca2+ sensitivity of K+ uptake channels2013

    • 著者名/発表者名
      Laanemets K
    • 雑誌名

      New Phytologist

      巻: 197(1) ページ: 88-98

    • DOI

      10.1111/nph.12008

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Isolation of Arabidopsis ahg11, a weak ABA hypersensitive mutant defective in nad4 RNA editing2012

    • 著者名/発表者名
      Murayama M
    • 雑誌名

      Journal of Experimental Botany

      巻: 63(14) ページ: 5301-5310

    • DOI

      10.1093/jxb/ers188

    • 査読あり
  • [学会発表] アブシジン酸シグナルで働くAHG1の相互作用因子の探索2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤浩二
    • 学会等名
      第54回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      岡山大学 津島キャンパス
    • 年月日
      2013-03-21 – 2013-03-23

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公開日: 2018-02-02  

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