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2012 年度 実績報告書

摂食に関与するオーファン受容体/オーファンペプチドの新規システム探索

公募研究

研究領域食欲と脂肪蓄積の制御と破綻の分子基盤の解明
研究課題/領域番号 23126518
研究機関広島大学

研究代表者

斎藤 祐見子  広島大学, 総合科学研究科, 教授 (00215568)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードG蛋白質共役型受容体 / 摂食 / 海洋微生物
研究実績の概要

本研究では、摂食調節への関与を裏付ける証拠がありながらも「受容体-内在性リガンド」の組み合わせが未だ解決しないシステムを標的とする。すなわち摂食に関与する①脳に局在するオーファン受容体BRS3の内在性リガンド同定 ②視床下部に局在するオーファンペプチドCARTに対する受容体同定を目指した。
①海洋微生物の多様性に着目し、カイメン共在細菌群から抽出したDNAをライブラリー化したメタゲノムライブラリーを探索資源とした。まず、10万クローンの中から、ペプチド新生関連遺伝子を持つ120クローンを選択した。次に、BRS3発現培養細胞に各ライブラリークローン由来物質(熱処理した大腸菌培養上清)を適用し、細胞内シグナル応答の評価を行った。クローンの培養条件(メディウム組成、温度、時間、培養容器等)を様々に検討した結果、3クローンの培養上清がBRS3発現系においてCa2+シグナル陽性反応を示した。そこで次に、疎水性クロマトグラフィーによる分画を行い、精製2段階目においてクローン42由来のあるフラクションのCa2+シグナル動員活性が再現性良く得られることを見出した。
②種々の神経系由来細胞株にCARTをアプライし、鍵となる活性型リン酸化酵素を検出することによりスクリーニングを行った。その結果、CART55-102の添加によりERK活性が亢進する海馬由来の神経細胞株を同定した。

カイメン共生細菌から分離された有用物質・環状ペプチドは、治療に多大に貢献している製剤も多いが、メタゲノムを用いたGPCRのリガンドスクリーニングはこれまでに報告はない。今後も引き続きCART受容体内在性発現細胞とともに、申請者オリジナルの展開が期待できる。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of ciliary targeting sequence of rat melanin-concentrating hormone receptor 12013

    • 著者名/発表者名
      Nagata A
    • 雑誌名

      General Comp Endocrinology

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      pii: S0016-6480(13)00094-4. 10.1016/j.ygcen.2013.02.020.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mutation of Phe318 within the NPxxY(x)5,6F motif in melanin-concentrating hormone receptor 1 results in an efficient signaling activity2012

    • 著者名/発表者名
      Hamamoto A
    • 雑誌名

      Front. Endocrinology

      巻: 3.147 ページ: 1-10

    • DOI

      10.3389/fendo.2012.00147.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] オーファンGPCR系とうつ病2012

    • 著者名/発表者名
      斎藤祐見子
    • 雑誌名

      日本薬理学会編集「実践治療薬」

      巻: 1 ページ: 273-280

  • [学会発表] GPCRを介した情報伝達-古典的概念から新しい概念へ-2012

    • 著者名/発表者名
      斎藤祐見子
    • 学会等名
      第55回日本神経化学会公開シンポジウム
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2012-09-30
    • 招待講演
  • [学会発表] Structure-function insight on the MCH receptor2012

    • 著者名/発表者名
      Yumiko Saito
    • 学会等名
      26th Conference of European Comparative Endocrinologists
    • 発表場所
      チューリッヒ (スイス)
    • 年月日
      2012-08-22
    • 招待講演
  • [備考] 広島大学斎藤研究室

    • URL

      http://home.hiroshima-u.ac.jp/yumist/index.html

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公開日: 2018-02-02  

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