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2012 年度 実績報告書

バクテリア集団が生成するマクロな秩序構造と生物機能

公募研究

研究領域ミクロからマクロへ階層を超える秩序形成のロジック
研究課題/領域番号 23127511
研究機関早稲田大学

研究代表者

高松 敦子  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20322670)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードパターン形成 / 自己駆動粒子 / 運動性シアノバクテリア / 集団運動 / 群れ
研究実績の概要

運動性シアノバクテリア細胞は集団化することで、円盤形の回転型運動や彗星型運動など様々なマクロ構造をとる。H23年度は、標準環境下において、束状、円盤状、彗星状のそれぞれの集団形態の運動解析を行った。その結果、コロニー形態に係わらずバクテリア密度が高いほど運動生が優れていることを見いだした。そこで、H24年度はコロニー形態毎の運動速度の解析と、バクテリアが分泌する粘液を想定した理論モデルの構築に取り組んだ。
並進運動を行うコロニー重心の運動速度は、一本鎖、束状、彗星状の順に大きいことが分かった。また、同じコロニー形態でもコロニーサイズ(設置面積)にわずかに依存して速度が大きくなる傾向が見られた。さらにコロニー速度は培地表面にバクテリア自身が分泌した粘液の有無に大きく左右されることがわかった。以上のことを纏めると、バクテリアが集合することで粘液分泌総量が増加し、それが培地から受ける抗力を低減するものと思われる。これを基に、彗星状の積層コロニーについて、底面細胞のみが駆動力を生成し、側面および底面細胞が全面、底面の水(または培地)からの抗力を受け、その他の細胞は粘液を分泌するという運動モデルを構築した。その結果、上述に見られたコロニー毎の運動特性の定性的な性質を説明することができた。
しかしながら、バクテリアが自発的に集合し、それによって多様な運動が生成するメカニズムは解明されていない。鍵となる粘液の定量化、1本鎖同士の相互作用の定量的観察を通して、より現実的な数理モデル構築を行うことが今後の課題である。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Dynamical macro structure formed by a group of cells in motile cyanobacteria2013

    • 著者名/発表者名
      高松敦子
    • 学会等名
      The 23rd CDB Meeting Building multicellular systems from Cellular Cross-Talk, RIKEN CDB
    • 発表場所
      RIKEN CDB, Kobe, Japan
    • 年月日
      2013-01-22 – 2013-01-23

URL: 

公開日: 2018-02-02  

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