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2012 年度 実績報告書

協調ネットワーク解析による複合適応形質要因の発見

公募研究

研究領域複合適応形質進化の遺伝子基盤解明
研究課題/領域番号 23128504
研究機関東京工業大学

研究代表者

瀬々 潤  東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (40361539)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードバイオインフォマティクス / ネットワーク / 最適化 / ショウジョウバエ / 線虫
研究実績の概要

本研究では,細胞内ネットワークを種間で比較することで, 進化の過程で行ったネットワーク変化を捉え,複合適応形質の可能性のあるネットワークとその要因を推定した.まずネットワーク比較技術 ANGIE を開発した.一般にネットワーク の比較で行われる方法は,2 つのネットワークが与えられた時,局所的にネット ワークの形状を比較し,類似度の高い部分を発見する手法である.この方法で は部分的な機能保存は見られるが,適応形質に必要とかんがえられる大域的な 変化の発見が難しい.それに対し, ANGIE は全体的な概要構造に着目し,そ れらが近くなるような最適化問題に要約する手法である.本手法を ショウジョウバエの近縁 6 種から得られたマイクロアレイデータ[Kalinka et al. Nature 2010]に適用した. 非常に分岐年代が 近い近縁種である D. melanogaster と D. simulans を比較した場合,互いのネ ットワークが非常によく似ていて,保存性が高いことが示唆される結果となった.この実験により,類似していると考えられるネットワークからは,確かに 保存しているネットワークを得られる事が確認できた.更に,利用したデータ の中では分岐年代が離れている D. melanogaster と D. virillis を比較したとこ ろ,特に成長因子関連のネットワークが大きく分断され,異なる様子が示唆さ れた.これは,発生速度の違いを象徴した結果となったと考えられる.このように,本手法により既存のデータから種間の生命現象の違いを自動的に抽出することが可能となった.更に,本手法をショウジョウバエと線虫のネットワーク比較に応用することで,遠く離れた種間においても比較可能であることを確かめた.

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] RECOT: A Tool for the Coordinate Transformation of Next-Generation Sequencing Reads for comparative genomics and transcriptomics2013

    • 著者名/発表者名
      Akiko Izawa
    • 雑誌名

      Source Code for Biology and Medicine

      巻: 8 ページ: 6

    • DOI

      doi:10.1186/1751-0473-8-6

    • 査読あり

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公開日: 2018-02-02  

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