研究領域 | 性差構築の分子基盤 |
研究課題/領域番号 |
23132511
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研究機関 | 独立行政法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
高田 修治 独立行政法人国立成育医療研究センター, システム発生・再生医学研究部, 部長 (20382856)
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キーワード | マウス / 転写因子 / Wholemount in situ hybridization / 生殖腺 / 性決定 / 性分化 |
研究概要 |
23年度はマウス胎児期生殖腺でのほぼすべての転写因子、転写コファクターのWholemount in situ hybridizationによる発現解析を実行した。発現情報を納めた写真はすべて撮り終えたと考えているが、発現情報を一目でどの遺伝子が雄と雌の生殖腺で発現しているのかを示す表の作製に予想外に時間がかかったため、完成することができなかった。24年度初頭に完成する予定である。また、Wholemount in situ hybridizationの解析から同定した雄または雌特異的に発現する遺伝子の発現時期を同定するための、性分化初期から後期までの時期を追ったWholemount in situ hybridizationによる解析はほぼ最終段階まで到達している。さらに発現細胞を特定するためのsection in situ hybridizationによる解析は条件検討に入っており、完成次第雌雄で特異的に発現している遺伝子について完成させる予定である。 雄特異的発現のLdb2遺伝子の転写を調節する候補因子として、Meox2、NO66等をハイスループットトランスフェクションシステムとルシフェラーゼアッセイにより同定している。現在Meox2について、ノックアウトマウスを用いて、Ldb2遺伝子の発現解析を行った結果、予備的データではあるが、Ldb2遺伝子の発現低下がみられ、Meox2がLdb2遺伝子の調節因子の可能性が示された。今後再確認し、この発現制御が直接か間接的かの確認を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初23年度完成予定であった予定していたWholemount in situ hybridization、発現細胞の特定と発現時期のデータベースの完成が24年度完成予定となってしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に変更はないが、昨年度完成できなかったWholemount in situ hybridization、発現細胞の特定と発現時期のデータベースは24年度のできるだけ早い時期に完成させる予定である。あとは研究計画の通りに実行する。
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