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2011 年度 実績報告書

色彩情報処理による質感の計測・解析・再現

公募研究

研究領域質感認知の脳神経メカニズムと高度質感情報処理技術の融合的研究
研究課題/領域番号 23135505
研究機関千葉大学

研究代表者

堀内 隆彦  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 准教授 (30272181)

キーワード質感 / 色彩情報処理 / 分光画像処理 / 画像計測 / レンダリング / 材質識別 / 色名応答
研究概要

1.アクティブ照明を用いた分光画像計測システムの構築
経費によりアクティブ分光照明装置を追加購入して,物体の質感を計測するために実用的な光源強度と照射範囲が得られる並列照明システムを構築し,較正アルゴリズムを開発した。
2.HDR高速カラーカメラを用いたカラー画像計測システムの構築
シーン中の物体の質感計測を目的として,物体のカラー情報をHDR高速カメラで獲得するシステムの構築に着手した.16bitで1024×768の範囲の情報取得を目指して開発継続中である.
3.質感保持の実時間トーンマッピング法の開発と質感の実時間解析
質感を保持しながら実時間でトーンマッピングを行い,LDRモニタに再現する手法を開発中である.オフライン処理による評価は,良好な結果が得られている.
4.質感情報を保持したColor-to-gray変換法の開発と解析
カラー画像に対して,質感を保持しながらモノクロ画像へ変換を行い再現する手法を開発中である.
5.質感の違いによる色名応答の解析
3DCGで質感のあるレンダリング画像を利用した色名調査システム構築を行い,心理物理実験によって2Dと3Dの違いが色名応答へ及ぼす影響を明らかにした.
6.偏光と分光を用いた質感の異なる材質識別
次年度以降に実施予定であった材質識別を行った.偏光と分光の双方の情報を獲得できるイメージング系を構築し,獲得シーンのオブジェクを誘電体,金属,その他に質感識別するアルゴリズムを開発した.
7.版画の質感を保持したレンダリング
次年度以降に実施予定であったレンダリング応用を行った.油彩画などとは異なる版画特有の特徴を利用Lたレンダリングアルゴリズムを開発した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計測システムの構築に関して,計画の仕様を満たすために一部のシステムは開発途中であるが,おおむね計画通り進んでいる.アルゴリズムの開発は2年計画で遂行しており,おおむね順調に進んでいる.次年度以降に予定していた材質識別のシステム構築とアルゴリズム開発,および版画のレンダリングに関しては前倒しで着手して,成果が得られた.

今後の研究の推進方策

次年度は,照明環境システムの構築を計画している.既に,今年度の予算で一部機器を購入し,特性計測を開始しており,計画通り遂行予定である.アルゴリズム開発は継続して進める.評価方法に関して,心理物理実験による主観評価が中心となるが,質感に関する客観的な評価の構築を目指しながら進める.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Color Analysis and Image Rendering of Woodblock Prints with Oil-based Ink2012

    • 著者名/発表者名
      T.Horiuchi, T.Tanimoto, S.Tominaga
    • 雑誌名

      Proc.24th IS&T/SPIE Symposium on Electronic Imaging

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Color Naming Experiment Using 2D And 3D Rendered Samplers2011

    • 著者名/発表者名
      M.Tanaka, S.Tominaga, T.Horiuchi
    • 雑誌名

      Proc.Midterm Meeiting of the International Colour Association

      ページ: 90-93

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Material Classification for Printed Circuit Boards by Kernel Fisher Discriminant Analysis2011

    • 著者名/発表者名
      T.Horiuchi, Y.Suzuki, S.Tominaga
    • 雑誌名

      Lecture Notes in Computer Science, Computational Color Imaging

      巻: 6626 ページ: 152-164

    • DOI

      10.1007/978-3-642-20404-3_12

    • 査読あり
  • [学会発表] 偏光と分光を利用した金属-誘電体の識別手法の検討2011

    • 著者名/発表者名
      門井英貴, 平井経太, 堀内隆彦, 富永昌治
    • 学会等名
      日本色彩学会第10回視覚情報基礎研究会
    • 発表場所
      産業技術総合研究所
    • 年月日
      2011-12-10
  • [学会発表] 分光イメージングによる質感の計測・解析2011

    • 著者名/発表者名
      堀内隆彦
    • 学会等名
      情報処理学会コンピュータビジョンとイメージメディア研究会第179回研究発表会
    • 発表場所
      筑波大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-11-18
  • [学会発表] アクティブ分光照明を用いたXYZ画像表示システム2011

    • 著者名/発表者名
      西岡大輔, 堀内隆彦, 富永昌治
    • 学会等名
      画像センシングシンポジウム(SSII2011)
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-06-10
  • [備考]

    • URL

      http://dippix.tp.chiba-u.jp/research/index.html

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公開日: 2013-06-26  

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