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2012 年度 実績報告書

質感言語表現における多感覚相互作用:MEGによる脳内表象の解析

公募研究

研究領域質感認知の脳神経メカニズムと高度質感情報処理技術の融合的研究
研究課題/領域番号 23135526
研究機関自治医科大学

研究代表者

檀 一平太  自治医科大学, 医学部, 准教授 (20399380)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
キーワードオノマトペ / 脳磁計 / 脳内表象 / 質感語 / 意味 / 音韻
研究実績の概要

本研究の目的は、質感の言語表現の脳内表象を多感覚相互作用の観点から明らかにすることである。このため、オノマトペ(擬音・擬態語)の脳内表象を、MEG(脳磁計)によって解析した。
刺激として、日本語の語彙全体を母集団とし、ABAB型のオノマトペを探索し、74語の候補語を選択した。次に、ABAB型オノマトペ(がくがく等)に相当するABCD型の意味語(がくそつ等)、発音特性を近似させたABABオノマトペ様無意味語(ばぷばぷ等)とABCD型無意味語(ばぷとく等)を生成した。これらについて、モーラ長を一定にし、実験刺激を作成した。74語×4=296語を1セットとし、セット内で刺激提示順序をランダム化し、約5秒に1回の音声刺激提示を実施し、MEGを用いて脳神経応答の時系列活動パターンを計測した。実験は4セットを繰り返した。被験者は13人とし、音声刺激提示時を基準とし、聴覚事象関連磁場を解析した。
解析には、課題の平均正答率が60%を上回る被験者のみ(9名)を採用した。ソース解析はMinimum norm estimationを用い、脳表750点の電流密度を推定した。さらに関心領野を設定し、各領野での合成電流密度波形を生成した。解析では第三モーラの490msの活動に着目し、信号源の強度を2要因(品詞/意味)の分散分析を用いて解析した。
右縁上回、右角回、右側頭葉後部における被験者間合成電流密度のオノマトペ有意味語-名詞有意味語間の比較において、第三モーラに付随した電流密度の有意な増加を確認した。これはABAB型オノマトペの第三モーラをトリガーに音韻・意味処理が加速している可能性を示唆している。また、角回において、品詞と意味の交互作用が認められた。これは、同定されたオノマトペにおいて特異的な脳応答は、音韻・意味処理におけるオノマトペ特有な認知処理メカニズムによる特性であることを示唆している。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of anesthesia on trigeminal somatosensory evoked magnetic fields.2012

    • 著者名/発表者名
      Otsuka T, Dan H, Dan I, Sase M, Sano T, Tsuzuki D, Sasaguri K, Okada N, Kusama M, Jinbu Y, Watanabe E.
    • 雑誌名

      Journal of Dental Research

      巻: 91 ページ: 1196-1201

    • DOI

      10.1177/0022034512462398

    • 査読あり
  • [産業財産権] 経頭蓋脳機能解析方法2012

    • 発明者名
      檀一平太、續木大介、渡辺英寿
    • 権利者名
      檀一平太、續木大介、渡辺英寿
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2012-95838
    • 出願年月日
      2012-04-19

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公開日: 2018-02-02  

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