公募研究
本研究では、JWSTの観測データから超新星を探し出す試みである。JWSTは大型宇宙赤外線望遠鏡であり、これまで未開拓であった遠方宇宙を観測することが可能となった。ただし、JWSTの観測は、太陽を背面にすることと宇宙デブリの衝突を避けるため、観測方向に大きな制限があり、同じ領域を複数回観測することは難しい。よって、過去に得られたハッブル宇宙望遠鏡のデータや、すばる望遠鏡のデータと組み合わせることにより、超新星を見つける試みである。2023年度は、JWSTによるCOSMOS領域の観測が一部を除いて完遂し、有力な候補を見つけることができ、追跡観測も承認され、鋭意観測続行中である。観測が難しい点は、遠方に予想以上の活動銀河核(AGN)があることがわかり、これが超新星と見かけが同じなので、判別が容易ではないところである。また、データ処理にもまだ不定性があるが、一つ一つ克服していく解析ソフトウェアを開発している。また、これとは別に機械学習を応用し、重力レンズを発見する論文を発表した。
3: やや遅れている
昨夏、新型コロナウィルスに感染してしまい、その後遺症で肺炎を患ってしまったため、思うように解析を進めることができなかった為。
今年度は、得られたデータの解析を進める。必要な追跡観測を実行し、遠方超新星の赤方偏移を測定し、母銀河と共に、どのタイプの種類の超新星かを見極め、距離の測定等、これまで観測することができなかった領域の探査に注力する。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 6件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 6件)
Astrophysical Journal accepted
巻: TBD ページ: TBD
10.48550/arXiv.2401.14603
Astrophysical Journal submitted
10.48550/arXiv.2311.12098
The Astrophysical Journal Letters
巻: 953 ページ: L5~L5
10.3847/2041-8213/ace9da
The Astrophysical Journal
巻: 952 ページ: 110~110
10.3847/1538-4357/acc403
arxiv
10.48550/arXiv.2307.02670
巻: 952 ページ: 10~10
10.3847/1538-4357/acd1e4
巻: 948 ページ: 10~10
10.3847/1538-4357/acad78