現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
プローブ粒子として液晶液滴を用い流ことで円偏光ビームによる回転流動場が局所的なバクテリア集団運動の渦形成を制御できることを明らかにした.光強度に依存して回転流動が制御できるため,回転流動とバクテリア集団運動による渦運動とが同等となる領域では運動方向の制御がレーザー光により操作しうることを示しており,光によりアクティブ乱流状態を局所的に操作する手法を整えた.これにより, マイクロウェルに封入したバクテリア懸濁液の渦運動について回転速度・回転方向を制御することができるとともに, キラル渦ペアを解析することが可能となった.また一方で,光渦によるアクティブ乱流制御という点は検討すべき点があり,次年度も並行して光操作技術の開発を進めていく予定である.実験に関する進展だけでなく, キラルアクティブマターの集団運動に関して空間拘束が与える影響の理論的解析(Phys Rev Research 2023)でも成果を上げており, 研究は期待通りに進展している.
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