今年度の研究成果としては、まずインドネシアのマルク諸島北部およびスラウェシ島北部を中心とした考古学調査で出土した遺物の分析や、琉球列島やオセアニアにおける考古学的データとの比較研究を発展させることができた点があげられる。また2014年2月から3月にかけては、その直接的な比較分析を実施すべく、オーストラリアの研究機関を訪ね、保管してある遺物を実見しながら比較したほか、インドネシアやマレーシアにおいても遺物分析を中心に考古学的データの検討と整理ができた。また琉球列島との比較においても、沖縄の県立博物館・美術館を訪問し、現地に保管されている遺物を実見できたほか、沖縄の考古学的データとの比較を通した研究成果の発表や論文化も行うことができた。
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