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2013 年度 実績報告書

Organ-Explant-Chipにおけるバイオニックシミュレータ

公募研究

研究領域超高速バイオアセンブラ
研究課題/領域番号 24106506
研究機関名古屋大学

研究代表者

益田 泰輔  名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30431513)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードバイオメカニクス / バイオニックシミュレータ / 細胞間相互作用 / 力学刺激応答 / 循環培養
研究概要

再生医療や創薬研究において,作業の効率化や動物実験等の実施が難しくなっている等の理由から,生体機能の一部を模倣することが可能なバイオニックシミュレータが必要とされている.本研究は,生体から摘出した器官をマイクロ流体チップに外植し,生体機能の一部を機械システムと融合させて継続的な機能維持を図る“Organ-Explant-Chip”を新たに提案する.25年度は,昨年度提案したニワトリ胚の心臓を用いるOrgan-Explant-Chipによるバイオニックシミュレータを利用して,心臓の循環系を再構築し,薬剤投与に伴う拍動変化を画像処理によって計測した.交感神経を刺激する心臓作動薬としてはアドレナリン作動薬であるイソプロテレノール(ISO)を,副交感神経を刺激する試薬としてはコリン作動薬であるカルバコール(CHH)を用いた.交感神経の活性化は,房室結節より活動電位を発生する頻度が高まり,心拍数が上昇する.一方,副交感神経の活性化は,心拍数・心筋の収縮力が低下する.アドレナリン作動薬であるISO 0.1 µMを循環(10 µL/s)させ場合,外植した心臓の心拍数は80 times/minとなりコントロール(40 times/min)と比較して約2倍増大した.一方で,コリン作動薬であるCHH 0.1 µMを循環(10 µL/s)させた場合,心拍数は30 times/minとなった.このことから,外植した心臓が通常の心臓と同じ機能を維持していることが確認された.さらには,試薬濃度において心臓の心拍数に変化を生じさせることができたことから,生体器官を用いたバイオニックシミュレータとしての応用可能性も確認することができた.

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] オンチップバイオミネラリゼーションの実現にむけて2014

    • 著者名/発表者名
      益田泰輔
    • 雑誌名

      生物工学会誌

      巻: 92 ページ: 80

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Three-dimensional assembly of multilayered tissues using water transfer printing2013

    • 著者名/発表者名
      Taisuke Masuda
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics

      巻: 25 ページ: 690-697

    • 査読あり
  • [学会発表] Microfluidic perfusion cultivation system for multilayer structured tubular tissues2013

    • 著者名/発表者名
      Yuka Yamagishi
    • 学会等名
      17th Int. Conf. on Miniaturized System for Chemistry and Life Sciences (micro-TAS)
    • 発表場所
      Freiburg
    • 年月日
      20131027-20131031
  • [学会発表] 3次元組織化された血管様管状組織による循環培養システム2013

    • 著者名/発表者名
      益田泰輔
    • 学会等名
      日本機械学会2013年度年次大会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      20130908-20130911
  • [学会発表] Fabrication of multilayer structured tubular tissue using water transfer printing2013

    • 著者名/発表者名
      Yuka Yamagishi
    • 学会等名
      2013 IEEE Int. Conf. on Mechatronics and Automation (ICMA2013)
    • 発表場所
      Takamatsu
    • 年月日
      20130803-20130806
  • [学会発表] 三次元アセンブリされた積層細胞のオンチップ培養評価システム2013

    • 著者名/発表者名
      山岸由佳
    • 学会等名
      日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会’13
    • 発表場所
      つくば
    • 年月日
      20130522-20130525
  • [図書] In vitro毒性・動態評価の最前線, マイクロ・ナノシステムによる三次元組織体の構築2013

    • 著者名/発表者名
      益田泰輔
    • 総ページ数
      204
    • 出版者
      シーエムシー出版
  • [備考] バイオアセンブラ

    • URL

      http://bio-asm.jp/

  • [備考] 名古屋大学新井研究室

    • URL

      http://www.biorobotics.mech.nagoya-u.ac.jp/

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公開日: 2015-05-28  

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