かご型ホスフィンSilica-SMAPを用いる触媒反応の開発を進めるとともに、その設計概念を拡張して、遷移金属と1:1型錯体を選択的に形成する新しい固相担持ホスフィンとしてシリカ3脚担持ホスフィンSilica-3p-TPPおよびポリスチレン3点架橋ホスフィンPS-TPPを開発した。これらのホスフィンはSilica-SMAPと比べて、低コストで合成でき、構造の多様化が可能であるなどの利点を有している。塩化アリール類の各種クロスカップリングやsp3-C-H結合のホウ素化反応に対してその有用性を確認した。
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