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2013 年度 実績報告書

細胞内動態を応用した新規DDSナノキャリアーの検討

公募研究

研究領域ナノメディシン分子科学
研究課題/領域番号 24107520
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

板野 理  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90265827)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードナノキャリアー / NFκーB / DHMEQ
研究概要

NF-κBは癌細胞では恒常的に刺激され、浸潤・転移・apoptosis抵抗性に関わる関連遺伝子の転写・活性化が亢進されていることが明らかにされており、その阻害により効果的な癌治療が期待されている。DHMEQは強力なNFκ-B阻害剤で、その特異性の高さや副作用の少なさから臨床応用への期待が大きい分子であるが、極度に疎水性であること、体内での半減期が短すぎることから未だ臨床応用には至っていない。CMC/DHMEQ懸濁液を用いてヒト膵癌株AsPC1に対して細胞増殖試験を行ったところ、DHMEQ 1, 5, 10, 20μg/mlそれぞれの濃度において、PMB/DHMEQ製剤群がCMC/DHMEQ懸濁液群よりも高い細胞増殖抑制効果を示した。ただし、PMBポリマー単独では使用した範囲の濃度では細胞毒性はほとんど見られなかった。1回投与量を12mg/kgとしたin vivo投与試験では、PMB/DHMEQ製剤を2日おきにi.v.した群が、CMC/DHMEQ懸濁液を連日i.p.した群より高い腫瘍増殖抑制効果を示した。DHMEQの血液中での安定性、組織内濃度及び血中滞留性をLS-MS装置を用いて分析した結果、採取した血液に混和した時のDHMEQの安定性には2群間で変化が見られなかったものの、12mg/kgのDHMEQを担癌マウスにi.v.した実験系で、肺・肝臓などの臓器にCMC/DHMEQ懸濁液群、癌部にはPMB/DHMEQ製剤群でより多くのDHMEQが集積している傾向が見られた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2015-05-28  

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