公募研究
糖鎖修飾は、分泌過程で生じる翻訳後修飾の典型的なものであり、分泌タンパク質や膜表面タンパク質の大半は、何らかの糖鎖修飾を受ける。その中で、N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)修飾は、ゴルジ体において起きると従来は考えられていた。しかしながら、申請者らは、小胞体におけるGlcNAc修飾反応を見出した。最初の例は、Notch受容体のO-GlcNAc修飾であり、小胞体に局在するEOGTにより触媒される。興味深いことに、最近、EOGTの遺伝子変異がAdams-Oliver症候群と呼ばれる先天性疾患に見出された。本年度において我々は、Adams-Oliver症候群の遺伝子変異の結果、小胞体におけるO-GlcNAc修飾が低下・消失することを見出した。さらに我々は、EOGTのホモログEOGT-Lが、O-マンノシル化されたジストログリカンを小胞体にてGlcNAc修飾することを見出した。Walker-Warburg症候群と呼ばれる先天性筋ジストロフィーでは、EOGT-Lの遺伝子変異が報告されているが、EOGT-Lの変異体においては、O-マンノースの小胞体におけるGlcNAc修飾能が低下することを見出した。Adams-Oliver症候群やWalker-Warburg症候群では、正常な神経組織の構築に異常をきたすことが報告されていることから、EOGTもしくはEOGT-Lによる小胞体GlcNAc修飾の神経機能における重要性が示唆された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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