公募研究
本研究の研究目標は、CD9 のように当該特別推進研究領域で取得されているアロ認証に関連する遺伝子の塩基配列をTajima のD や非同義置換率と同義置換率の比ω、Fay とWu のH のような進化遺伝学的統計量を用いて評価して、その特有の進化的パターンを探り、それらの知見から、アロ認証にどのような中核原理が可能であるのか予言するというものである。平成25年度中には、CD9とIZUMO1を代表例として、1000人ゲノムプロジェクトからDNAバリエーションデータを取得し、TajimaのDとω(dN/dS)を計測したところ、CD9はD<<0かつω<1と強い純化淘汰の対象にあるが、IZUMO1はむしろω>1と迅速進化の対象となっていることが示された。興味深いことに、更なる調査で、IZUMO1がヒト集団中で高度のCNV多型領域のひとつであることが判明し、その他にもかなりの数の生殖関連遺伝子がCNV領域中にあって、実際のヒト集団でコピー数多型を示すことが分かった。このようなゲノム浮動が、今後、アロ認証関連遺伝子の進化メカニズムに興味深い示唆を与えるものであると期待される。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (2件)
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