公募研究
ネコブセンチュウは植物に効率的に寄生する寄生虫であり,寄生に伴って植物の根に特殊な構造(巨大細胞)を作らせて栄養を吸い取る。ネコブセンチュウの宿主特異性はあまり高くなく,幅広い植物種を宿主として寄生することができる。しかしながら,このような幅広い宿主特異性を可能にしている遺伝子の実態は全く知られていない。本研究はミヤコグサを宿主植物とし,その変異株を用いて宿主植物とセンチュウの相互作用を明らかにしようとするものである。本研究で用いた変異株は,共生微生物である根粒菌との共生に異常をきたすものであるが,同時に,ネコブセンチュウの感染効率を大きく低下させる。この変異株では転写因子に変異があることが見いだされており,2012年度までに構築していたトマトやミヤコグサの毛状根の形質転換系等を用いて,この転写因子によって制御される下流遺伝子の推定をおこなった。また,異なる系統の線虫のこれらの変異株での感染挙動を解析した。さらに,本研究で用いたミヤコグサ変異株を親株として,エチルメタンスルホン酸処理によってさらに変異導入したM2世代から,新たにサプレッサー変異株のスクリーニングを行った。サプレッサー変異株候補の表現型の再現性を確認するとともに,原因遺伝子の同定に向けた遺伝的マッピングを進めた。なお、2013年度途中に、姓をGotoからBartlemに変更した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)
Journal of Experimental Botany
巻: 65 ページ: 1789-1798
10.1093/jxb/ert415
Journal of Bioscience and Bioengineering
巻: -- ページ: --
10.1016/j.biosc.2014.01.006
Plant Science
巻: 213 ページ: 9-17
10.1016/j.plantsci.2013.08.004