平成24年度までに確立したGFPを種子の細胞外で発現し種子におけるGFPの発現強度を非破壊でかつ個別の種子で観察することのできる形質転換系統からhdk形質を示すT-DNAの近傍にGFP遺伝子が挿入された3系統と、hdk変異株を掛け合わせ、そのF3種子を用いて、種子におけるGFP蛍光を用いてもhdk現象が観察されることを確認した。3系統のうち、hdk現象によって、ヘテロが維持された系統はBOR6の近くに挿入が認められた系統に限られていたことから、hdk現象が起こる染色体の領域は、染色体5番のセントロメアから上腕方向の数Mbの範囲であると推定した。hdk変異株を確立し、そのゲノム配列を次世代sequencerにより解析した。交配によって、hdk現象は雄側からも雌側からも遺伝すること、野生型に対して交配を行うと、F1の種子で既にhdk現象がみられることを明らかにした。
|