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2012 年度 実績報告書

植物界の統合オミックス解析に基づくゲノム・遺伝子相関機構の解明とデータベース構築

公募研究

研究領域ゲノム・遺伝子相関:新しい遺伝学分野の創成
研究課題/領域番号 24113518
研究機関明治大学

研究代表者

矢野 健太郎  明治大学, 農学部, 准教授 (00446543)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードゲノム / トランスクリプトーム / ゲノム遺伝子相関
研究実績の概要

本研究課題は、ゲノム・遺伝子相関における共通機構・原理の解明を目的としている。そのために、本研究課題では、バイオインフォマティクス手法、特に、植物をモデルとした多面的なシステムズ・バイオロジー研究手法に基づく解析を実施している。
本研究課題では、まず、モデル植物(イネ、シロイヌナズナ、ソルガム、トマト、コムギなど)のオミックス情報(ゲノム、トランスクリプトーム、代謝パスウェイなど)を収集した。そして、収集した大規模オミックス情報の統合解析を実施し、種や時空間(器官や生育ステージ、生育環境など)において特異的に発現する遺伝子(産物)の同定を試みた。ここでは、高速シーケンサーから得られる大規模な遺伝子発現情報を活用することで、新たな遺伝子の探索も目指している。
次に、発現パターンが類似する遺伝子群を抽出するために、遺伝子発現ネットワーク解析を実施した。発現パターンが類似する遺伝子群は、様々な生物学的プロセスに関わる遺伝子を同定するための有力な手がかりとなる。また、遺伝子機能をより高い精度で推定するために、学術論文情報から得られる知識情報の抽出・活用を試みている。これらの知識情報には、遺伝子発現制御や細胞内局在性が含まれる。
以上の得られた大規模な「ゲノム・遺伝子相関」情報を効率的に抽出・閲覧するために、Webデータベースの構築を進めている。本Webデータベースは、ゲノム・遺伝子相関に関連する因子(遺伝子・環境、発現制御因子、分子間相互作用など)などの情報を格納する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

平成24年度に予定していた研究計画については、一部の検討課題を残しほぼ終了し、かつ、平成25年度に実施予定であった遺伝子発現ネットワークと文献情報解析にすでに着手しているため。

今後の研究の推進方策

遺伝子発現ネットワーク(モジュール)の種間比較を効率化するために、オーソログを推定するとともに、遺伝子発現ネットワークを視覚化する。また、自然言語処理による文献情報解析について、より効果的な方法がないかを検討する。
今後、植物種を追加し、種間比較解析を拡張することによって、Webデータベースの機能強化を推進し、「ゲノム・遺伝子相関」に関わる遺伝子の抽出を進める。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] The tomato genome sequence provides insights into fleshy fruit evolution.2012

    • 著者名/発表者名
      The Tomato Genome Consortium
    • 雑誌名

      Nature

      巻: 485 ページ: 635-641

    • DOI

      10.1038/nature11119

    • 査読あり
  • [学会発表] モデル植物の遺伝子発現ネットワーク情報を活用した大規模な種間比較解析2013

    • 著者名/発表者名
      小林 正明
    • 学会等名
      日本育種学会・第123回講演会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2013-03-27 – 2013-03-28
  • [学会発表] 大規模配列情報に基づく網羅的なSNP 探索とゲノムアノテーション解析2013

    • 著者名/発表者名
      土田 博子
    • 学会等名
      日本育種学会・第123回講演会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2013-03-27 – 2013-03-28
  • [学会発表] 新規共発現データベースによる転写因子スクリーニング-花粉壁形成を例に-2013

    • 著者名/発表者名
      安益 公一郎
    • 学会等名
      日本植物生理学会・第54回年会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2013-03-21 – 2013-03-23
  • [学会発表] A comprehensive analysis of gene expression networks and large-scale omics data across multiple plant species.2013

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Kobayashi
    • 学会等名
      日本植物生理学会・第54回年会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2013-03-21 – 2013-03-23
  • [学会発表] 大規模遺伝子発現情報に基づく遺伝子探索法2013

    • 著者名/発表者名
      矢野健太郎
    • 学会等名
      第2回Rでつなぐ次世代オミックス情報統合解析研究会
    • 発表場所
      理化学研究所・横浜研究所
    • 年月日
      2013-03-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 複数のオミックス情報に基づくネットワーク比較解析手法の構築2012

    • 著者名/発表者名
      土田博子
    • 学会等名
      日本育種学会・第122回講演会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2012-09-14 – 2012-09-16
  • [学会発表] 植物の大規模オミックス情報に基づく網羅的な種間比較解析2012

    • 著者名/発表者名
      五十嵐香理
    • 学会等名
      日本育種学会・第122回講演会
    • 発表場所
      京都産業大学
    • 年月日
      2012-09-14 – 2012-09-16
  • [学会発表] 大規模遺伝子発現情報のための解析手法2012

    • 著者名/発表者名
      矢野健太郎
    • 学会等名
      第164回農林交流センターワークショップ
    • 発表場所
      農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所・情報通信共同利用館
    • 年月日
      2012-09-06 – 2012-09-07
    • 招待講演
  • [学会発表] 高速シーケンサーを用いた大規模遺伝子発現情報に基づく遺伝子探索手法の開発2012

    • 著者名/発表者名
      五十嵐香理
    • 学会等名
      第30回 日本植物細胞分子生物学会大会
    • 発表場所
      奈良先端科学技術大学院大学
    • 年月日
      2012-08-03 – 2012-08-05
  • [備考] 明治大学農学部生命科学科バイオインフォマティクス研究室

    • URL

      http://bioinf.mind.meiji.ac.jp/

  • [備考] OryzaExpress

    • URL

      http://bioinf.mind.meiji.ac.jp/OryzaExpress/

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公開日: 2018-02-02  

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