公募研究
Xoo3222がターゲットとする宿主免疫因子の探索により、OsPUB44が同定された。Xoo3222は、OsPUB44のU-boxドメインに結合することにより、OsPUB44のユビキチンリガーゼ活性を阻害した。また、イネ細胞を26Sプロテオソームの阻害剤で処理すると、OsPUB44が蓄積することから、OsPUB44のタンパク質量がユビキチン化により制御されていると考えられる。実際、Xoo3222を発現するイネ培養細胞では、OsPUB44のタンパク質量が増加しており、これはXoo3222がOsPUB44の自己ユビキチン化を阻害していることを示唆している。植物免疫におけるOsPUB44の機能を明らかにするため、RNAi法によりOsPUB44の発現を抑制した培養細胞と植物体を作成した。RNAi培養細胞では、病原菌の構成成分であるキチンやペプチドグリカンに応答した防御応答が抑制された。また、RNAi植物では、イネ白葉枯病菌に対する抵抗性が抑制されていた。このように、OsPUB44はイネの免疫誘導において、ポジティブレギュレーターとして機能していることが示された。さらに、OsPUB44による免疫誘導の分子機構を明らかにするため、OsPUB44のARMドメインに結合する因子を探索し、機能未知なOsPUB44 interactor1 (PBI1)を同定した。BiFC法を用いた解析により、OsPUB44とPBI1は細胞内で相互作用することが明らかになった。そこで、PBI1の機能を明らかにするため、RNAi法を用いてPBI1の発現抑制体を作成した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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