• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

高CO2環境下における気孔発生の空間配置制御機構の解明

公募研究

研究領域植物生態学・分子生理学コンソーシアムによる陸上植物の高CO2応答の包括的解明
研究課題/領域番号 24114704
研究機関東京大学

研究代表者

馳澤 盛一郎  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (40172902)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2013-03-31
キーワード植物 / 細胞・組織 / 環境応答
研究概要

本研究では、380ppmおよび1000ppmCO_2条件下におけるシロイヌナズナ葉の原表皮細胞を主な研究対象とし、気孔発生位置に関わるPPB形成過程および微小管動態に関する可視化解析を実施した。また、得られた微小管動態パラメタを微小管シミュレーターに組込むことで、高CO_2条件下でのPPB形成を再現し、気孔発生の空間制御に関わる微小管動態を観察した。
まず、微小管全体を標識するGFP-tubulinおよび微小管プラス端を標識するGFP-EB1を用いて微小管動態の可視化条件を検討した。両者の発現株において野生株と同様に高CO_2により気孔発生の空間配置が乱れるか否かを、最近傍に位置する気孔間の距離計測により確認するとともに、秒オーダーで時々刻々と変化する微小管動態を効率よく追跡するため、高速かつ高精度に観察できるスピニングディスク式共焦点レーザー顕微鏡を用いて、重合/脱重合速度および頻度を評価するのに最適な撮像条件を探索した。条件が整ったところで380ppmおよび1000ppmCO_2条件下でのシロイヌナズナ葉の原表皮細胞において統計解析に十分な例数の微小管動態の動画像を撮像し、独自の画像解析ソフトウェアを用いて微小管動態、およびPPBの分布と配向の変化を定量評価した。さらに、得られた微小管動態のデータを微小管シミュレーターに組込み、計算機上で表層微小管構造の時間発展を再現し、この結果を実際の細胞で観察された微小管構造と比較検討し、表層微小管およびPPBに対する微小管動態の影響を評価した。一連の解析から、高CO_2条件における気孔発生の空間配置における微小管動態の役割について検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Statistical organelle dissection of Arabidopsis guard cells using image database LIPS.2012

    • 著者名/発表者名
      桧垣匠、馳澤盛一郎, 他6名
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: VOL. 2 ページ: 405

    • DOI

      DOI:10.1038/srep00405

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Probabilistic mapping and image clustering for quantitative assessment of fluorescent protein localizations in Arabidopsis guard cells.2012

    • 著者名/発表者名
      桧垣匠、朽名夏麿、馳澤盛一郎
    • 雑誌名

      Protocol Exchange

    • DOI

      DOI:10.1038/protex.2012.013.

  • [雑誌論文] Microtubule stability affects the unique motility of F-actin in Marchantia polymorpha.2012

    • 著者名/発表者名
      恵良厚子、馳澤盛一郎, 他4名
    • 雑誌名

      Journal of Plant Research

      巻: VOL. 125(in press)

    • DOI

      DOI:10.1007/s10265-012-0496-4

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://hasezawa.ib.k.u-tokyo.ac.jp/zp/hlab/

URL: 

公開日: 2014-07-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi