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2012 年度 実績報告書

A群レンサ球菌の宿主寄生を介した新規病原因子獲得機構の時空間的解析

公募研究

研究領域マトリョーシカ型進化原理
研究課題/領域番号 24117508
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

丸山 史人  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30423122)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードA群レンサ球菌 / 多様化 / CRISPR / 細胞内寄生
研究実績の概要

本研究では、多彩な病態を示すA群レンサ球菌がいつ、どこで病原因子を獲得したのか、またそれを規定する因子を明らかにすることで本菌の進化過程を明らかとするとともに、本菌の病原性変化の多様性に対応した治療法を模索することを目的とする。本菌は、種々の病原因子を有するファージを多数ゲノム内に取り込むことで多彩な病態を示すと考えられており、レンサ球菌属の中で特異なゲノム構造を有している.そのため、この取り込み機構を解明することは、この重要な病原細菌の進化・多様化を理解するうえで必須である。そこで、細菌の獲得免疫機構であるClustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat (CRISPR) に着目し、また、その「多様化と進化の場」として細胞内環境を仮定し、本菌のファージ取り込み能とCRISPRとの関係を情報的・実験的に明らかにする。本研究で得られる成果は、重要な病原細菌である本菌のみならず、細胞内寄生細菌全体における新たな進化機構を明示するものであり、これらの菌の病原性獲得機構を解明する上で意義深い。そこで、本年度は、1) 保有しているA群レンサ球菌分離株を、単離した場所や臨床情報を元に84株の選択、2) illumina GAIIx高速シークエンサーを用いて、84株をマルチプレックスでのシークエンス、3) 各株のデータのアセンブル、遺伝子予測、比較ゲノム解析 (ファージ数、病原因子、CRISPR数の予測)、について実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画どおりに進行しており問題は見られない。

今後の研究の推進方策

このまま計画に従い実施していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Genetic Analysis of Capsular Polysaccharide Synthesis Gene Clusters from All Serotypes of Streptococcus suis: Potential Mechanisms for the Generation of Capsular Variation.2013

    • 著者名/発表者名
      M. Okura
    • 雑誌名

      Applied and Environmental Microbiology

      巻: 79 ページ: 2796-2806

    • DOI

      10.1128/#8203;AEM.03742-12

    • 査読あり
  • [備考] 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科細菌感染制御学分野ホームページ

    • URL

      http://www.tmd.ac.jp/grad/bac/index.html

  • [備考] 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科環境遺伝生態学分野ホームページ

    • URL

      https://www.facebook.com/pages/Microbial-Genomics-and-Ecology/135689926563239

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公開日: 2018-02-02  

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