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2013 年度 実績報告書

NF-κBとmiRNAが形成する制御ネットワークと自然炎症のホメオスタシス

公募研究

研究領域内因性リガンドによって誘導される「自然炎症」の分子基盤とその破綻
研究課題/領域番号 24117704
研究機関東京大学

研究代表者

伊庭 英夫  東京大学, 医科学研究所, 教授 (60111449)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード内在性NF-κB / SWI/SNF 複合体 / miRNA / 制御ネットワーク / 上皮細胞 / アダプタータンパク質 / d4ファミリータンパク質
研究概要

NF-κBが標的とする遺伝子群は細胞種特異的に、また内在性、外来性の刺激に依存してその発現が決定されていて免疫応答や炎症反応において決定的な役割を果たす。本研究では癌化した上皮細胞中でbasal levelに発現される高レベルのNF-κBの活性に注目してこれを自然炎症のホメオタシスの破綻のモデル系として使用して自然炎症の分子基盤を明らかにすることを目的とする。
1.これまでに解析した30種のヒト上皮・正常癌細胞株が、Type 1細胞[Egr-1(+)/miR-199a(+)/Brm(-)]とType 2細胞[Egr-1(-)/miR-199a(-)/Brm(+)]の2群に分かれる事、またこれがdouble-negative feed back機構によって安定に維持されることを示した。TypeI特異的に恒常的に発現される遺伝子として、CD44,MET,CAV1,CAV2を同定し、これらがmiR-199aの標的であると同時に、その発現がBrm依存的であることを示しこれらがBrm,Mir-199aの下流にあってFeed-forword loopを形成することを示した。
2.数多くのサイトカイン/ケモカイン遺伝子のmRNAの発現レベルを検索した所、IL6, IL8, MCP-1, Gro2及びIL1β遺伝子(A群)は、Type1のいくつかの細胞株で発現が見られたが、Type2のすべてで発現が見られなかった。一方IL1A, TNFα及びRANTETS(B群)はType1,Type2にかかわらずいくつかの細胞株で見られた。両者の遺伝子群の詳細な解析からA群はすべてその発現にBrm型SWI/SNF複合体を必要とし、一方B群はこれを必要としないことが示された。さらにA群のほとんどがNF-κBを介した活性化をうけること、この活性化にはd4ファミリータンパクが要求されることも示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 7SK small nuclear ribonucleoprotein complex is recruited to the HIV-1 promoter via short viral transcripts2014

    • 著者名/発表者名
      Mizutani, T., Ishizaka, A., Suzuki, Y., and Iba, H.
    • 雑誌名

      FEBS Letters

      巻: in press

    • DOI

      doi: 10.1016/j.febslet.2014.01.067.

    • 査読あり
  • [学会発表] A crosstalk between HCV replication and host lipogenesis is mediated by miRNAs.2013

    • 著者名/発表者名
      Munakata,T., Haraguchi,T., Iba,H .,and Kohara,M .
    • 学会等名
      The 20th International Symposium on Hepatitis C Virus and Related Viruses to be held in Melbourne
    • 発表場所
      Australia, Melbourne
    • 年月日
      20131006-20131010
  • [学会発表] Dependency of the SWI/SNF complex and d4 family proteins for the expression of NF-κB target genes.2013

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi, K., Hiramatsu, H., haraguchi, T., Sakurai, K., Iba, H.
    • 学会等名
      第72回日本癌学会学術総会 横浜
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20131004-20131004
  • [学会発表] Comparative analysis of efficient expression vectors for miRNA inhibitory decoy “TuD RNA”2013

    • 著者名/発表者名
      Haraguchi, T., Hiramatsu, H, and Iba, H.
    • 学会等名
      第72回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20131004-20131004
  • [学会発表] 東京理科大学RNA科学総合研究センター公開シンポジウム2013

    • 著者名/発表者名
      伊庭英夫
    • 学会等名
      東京理科大学公開シンポジウム
    • 発表場所
      東京理科大学
    • 年月日
      20130717-20130717
  • [学会発表] マイクロRNAの新展開と創薬への利用2013

    • 著者名/発表者名
      伊庭英夫
    • 学会等名
      ゲノム創薬フォーラム第32回談話 会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130528-20130528

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公開日: 2015-05-28  

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