公募研究
ASCは細胞がIL-1βを周囲に放出するために必須の分子で、ASCを含む複合体は、炎症を惹起するという意味からインフラマソームと呼ばれる。最もよく研究されているNLRP3インフラマソームは、細胞外から侵入する多くの病原体や、細胞内の代謝産物などの危険物質を認識して活性化することが報告されている。しかしながら、これまで直接相互作用してインフラマソームを活性化する真のリガンドがなにか不明であった。そこで、その真のリガンドを探索するために、愛媛大学プロテオサイエンスセンターのコムギ胚芽無細胞蛋白質合成システムにより、試験管内にインフラマソーム構成蛋白質であるNLRP3, ASC, カスパーゼ1を混合させ、それらの近接を指標にインフラマソームの活性化を検出するシステムの構築を行った。これまでに報告されている細菌やウィルスなど外因性リガンドを陽性対照としたシステムの構築を目指したが、数種の陽性対照を加えてもインフラマソームの近接を検出することができなかった(未発表)。そこで、NLRP3の持続活性化が示唆されているクリオピリン関連周期熱症候群(CAPS)の変異をNLRP3に導入したところ、リガンドなしでのインフラマソームの近接が確認された。このことにより内因性リガンドの探索のための試験管内インフラマソーム再構成システムが動いていることが確認できた。最終年度までに、このシステムを利用して、インフラマソームを活性化する内因性リガンドの探索を行った。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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