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2012 年度 実績報告書

散策行動における意思決定アフェクタの可視化に関する研究

公募研究

研究領域予測と意思決定の脳内計算機構の解明による人間理解と応用
研究課題/領域番号 24120512
研究機関九州大学

研究代表者

島田 敬士  九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 助教 (80452811)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード行動ログ解析 / 観光スポット / ランドマーク認識
研究実績の概要

本研究の目的は,旅行先で観光するときの行動(以下,散策行動と呼ぶ)において,人間の行動意思決定に作用した意思決定アフェクタを記述する代わりに可視化することで,人間の行動意思決定メカニズムを解明することである.人間が行動意思を決定するメカニズムを解明するには,①情報収集,②行動案の考案・比較,③行動決定というプロセスを細かく分析する必要があるが,本研究において「①情報の収集」は,過去にその地を訪れた先人達の散策行動ログを分析することで獲得し,「③行動決定」後の個人の散策行動はスマートフォンを携帯した被験者から収集する.①と③の関係を解析することで①から「②行動案の考案・比較」を経由して③に影響を及ぼした意思決定アフェクタを推定する.本年度の研究では,以下の成果が得られた.【散策行動ログの解析】大規模画像データベースFlickrで公開されている写真を大量に収集し,写真に記録されている撮影位置や撮影日時,ユーザIDを利用して,観光スポットを推定する手法を確立した.また,観光スポット間のリンク強度を解析する手法についても開発した.過去により多くの観光者が移動した経路については,強いリンク強度を推定する手法を開発した.さらに,リンク強度を利用して,各観光スポットに対して「ハブスポット」,「収束スポット」,「発散スポット」などの属性を推定する手法を開発した.【ランドマーク認識】散策行動時に撮影されるランドマークを認識する手法を開発した.大規模画像データベースFlickrで公開されている写真を大量に収集し,写真に付与されている対象のラベル特徴と写真の画像特徴間の関係を解析しておくことで,ラベルが未知の写真に対しても,ラベルを推定することができるようになった.これにより,観光者が散策行動時に興味を持った対象を推定できるようになった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の目標は,大規模画像データベースから収集されるタグ付き画像を解析し,散策行動に関する情報を抽出することであり,それに関する成果が概ね得られている.また,次年度以降に実験を実施する環境についての準備も進んでいる.

今後の研究の推進方策

本年度の研究により得られた先人たちの観光行動ログを観光者に提示して,観光行動の意思決定に及ぼす影響を実験を通して考察する.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Geolocation based Landmark Detection and Annotation -Towards Clickable Real World-2013

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Shimada, Vincent Charvillat, Hajime Nagahara, Rin-ichiro Taniguchi
    • 雑誌名

      IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems

      巻: Vol.133, No.1 ページ: 142-149

    • 査読あり
  • [学会発表] Correlated Topic Model for Image Annotation2013

    • 著者名/発表者名
      Xing Xu, Atsushi Shimada, Rin-ichiro Taniguchi
    • 学会等名
      the 19th Japan-Korea Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision
    • 発表場所
      Korea
    • 年月日
      2013-01-30 – 2013-02-01
  • [学会発表] "Clickable Real World" Information Retrieval Application based on Geo-Visual Clustering2013

    • 著者名/発表者名
      Takashi Ito, Atsushi Shimada, Hajime Nagahara, Rin-ichiro Taniguchi
    • 学会等名
      the 19th Japan-Korea Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision
    • 発表場所
      Korea
    • 年月日
      2013-01-30 – 2013-02-01
  • [学会発表] 位置情報画像を利用した観光スポット間のリンク解析2012

    • 著者名/発表者名
      田代浩平, 島田敬士, 長原一, 谷口倫一郎
    • 学会等名
      電気関係学会九州支部連合大会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2012-09-24 – 2012-09-25

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公開日: 2018-02-02  

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