公募研究
本研究では、1分子を機能性ブロックとした1次元階層ナノ構造体へ変換する汎用的手法を開拓することを目的とする。たった一つの加速された原子(イオン)の引き起こす化学反応を利用した本手法の有効性を示すため、有機薄膜太陽電池の材料として欠かせないサッカーボール状分子であるフラーレンをひも状につなぎ合わせ、1次元ナノワイヤーを形成する。このフラーレンナノワイヤーを、効率的に電子を流す電線の芯として有機薄膜太陽電池に応用し、変換効率の向上や安定性の向上を目指す。ポリチオフェン(P3HT)とICBAに適用し、逆デバイス構造の有機薄膜太陽電池を作成したところ、フラーレンナノワイヤーの数密度・長さを制御することで、ナノワイヤーなしのデバイスと比べて約2割の性能向上を実現した。また、フラーレンナノワイヤーないし全フラーレン太陽電池を作製し、評価と解析を行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
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http://www.researcherid.com/rid/B-7756-2011