研究領域 | 重力波天体の多様な観測による宇宙物理学の新展開 |
研究課題/領域番号 |
25103506
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
廣林 茂樹 富山大学, 大学院理工学研究部, 教授 (40272950)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 宇宙線 |
研究実績の概要 |
本研究では、工学系で広く利用されているフーリエ変換(FFT)に比べ、10万~100億倍以上の精度の向上が見込まれるNHA(Non Harmonic Analysis: 申請者が考案した非周期信号のフーリエ変換式への最小二乗法の適用に基づく周波数分析法)を用いて、重力波検出・解析システムに関して、総合的なセンシング能力や情報解析技術の飛躍的向上に資する重力波信号解析技術の開発を行った。具体的には、センシング・ハードウェアの限界を極限まで向上させる時間―周波数解析技術、リアルタイム解析技術、重力波の微細な周波数変化を追従するための解析技術の開発を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
重力波の検証実験の過程で、様々重力波モデルから統計的なクラスタリングが必要になっなり、追加の検証実験を行う必要が出てきた。
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今後の研究の推進方策 |
重力波に関する超高精度時間―周波数解析技術では,NHAを用いて超高精度に時間周波数空間で,計測信号特性を表現できる可能性があるため、以下の2つの研究項目を検討する予定である。 ①超高性能リアルタイム解析技術では,リアルタイムで表示するシステムを構築する。マルチGPU(複数枚)に応用し,重力波をリアルタイム解析技術に応用する。 ②重力波の微細な周波数変化を想定した検証実験では,環境変化に起因する微小な変化を捉えるための実験を行い,その変化量を定量に検証する。
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