平成27年度では異なる研究領域の研究者と5件の共同研究のテーマを立ち上げることができた。その代表的な研究成果として、実験と理論の両面から細胞骨格を形成する微小管のヤング率を定量的に評価する研究手法を確立することができたことが挙げられる。具体的には、微小管を固定化したフレキシブルな基板を伸長し、微小管の破断現象を観測し、その伸長条件から、ヤング率を評価する。これにより、微小管のヤング率が条件により変化する現象が観察され、通常の材料力学では説明できない現象が発見された。このように順調に共同研究が発展している。研究成果は原著論文2報、口頭発表2件である。
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