研究実績の概要 |
銀河系バルジの 48 未同定天体の内、半分を目標に設定して、観測提案を予定していた。そのうち、平成25年度中に取得予定であったチャンドラ衛星の観測が衛星運用の都合で遅れ、平成26年度にずれ込んだ。実際の観測日時を以下にまとめる。 (天体名, 観測開始日時)=(RXJ174559.6-370055 2014-05-30 19:30:15, RXJ182339.2-345412 2014-07-25 14:08:04, RXJ181119.4-275939 2014-09-09 04:59:09, RXJ172231.6-190422 2015-01-30 18:29:25, RXJ170856.9-235936 2015-01-31 08:20:57) これに伴い、資金の延長申請をした。26年度中に観測は行われ、遅延は発生したが研究を遂行できた。早速データ解析に着手し、並行して光赤外の対応天体を進めている。 一方、すでに取得したデータを用いて論文を作成し、いままでに二本の査読論文が受理され、1 本が投稿中である。ドラフト段階のものが3 本ある。今年からは残りの24 天体の観測提案を通すこと、いままで解析した天体の光赤外追観測を進めること、観測が済んだ24 天体からNS のpopulation についてもまとめを開始している。また、観測と平行して、Astro-H 衛星の観測準備を進めており、2台搭載される軟X 線望遠鏡を完成させている。いままでの二年間で地上較正データの取得開始にこぎつけた。来年度も継続し、平成27年度の観測開始に備える。
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