公募研究
我々は金属基板表面を反応場とする、新しい触媒の開発研究を行っている。そして、この一連の研究を通じて、「金基板をピラニア溶液(硫酸と過酸化水素水の混合液)で処理した硫黄修飾金」を「酢酸パラジウムのキシレン溶液」で処理することにより、「硫黄修飾金に担持したパラジウム触媒(Sulfur-modified Au-supported Pd, SAPd)」を得ることに成功している。また、SAPdを用いるとリガンドフリー鈴木―宮浦カップリングやリガンドフリーBuchwald-Hartwig反応が進行すること、SAPdは本カップリング反応に10回以上繰り返し利用可能であること、反応溶液中のパラジウム漏洩量は1 桁~2桁ppbレベルと世界最小レベルであることを見いだしている。 更に、トンネル型走査顕微鏡(TEM)とX線吸収微細構造(XAFS)分析を用いてSAPdの構造解析実験を行い、SAPdは多層状パラジウムナノパーティクル(PdNp、約5 nm)であることが明らかになっている。このような状況下、我々はSAPdが従来に無い2つのユニークな反応場を有していることを見いだした。1、均一系Pdナノ粒子触媒としてのSAPd Pdクロスカップリング、炭素(sp3およびsp2)-水素結合活性化反応2およびダブルカルボニル化反応3のリガンドフリ-触媒2、不均一系Pdナノ粒子触媒としてのSAPd アリルエステルのアリル基除去反応、酸化、還元
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件、 謝辞記載あり 12件) 学会発表 (17件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)
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