研究領域 | 気候系のhot spot:熱帯と寒帯が近接するモンスーンアジアの大気海洋結合変動 |
研究課題/領域番号 |
25106705
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
早稲田 卓爾 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (30376488)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 海洋科学 / 気象学 / 海上安全 / 自然現象観測・予測 / 突風 |
研究概要 |
GPS波浪観測:当初予定していた平成25年度にJKEO観測ブイによる観測が中止となったため、補足データとしての、波浪モデルを構築した。 GPS波浪計観測データの品質管理と解析:JAMSTEC Kuroshio Extension Observatory (JKEO 38.1N, 146.4E)とNew KEO (NKEO 33.8N, 144.8E)にて行った、GPS波浪計による観測データの品質管理(統計平均値、時系列)を行った。時系列から推定する方向スペクトルと、波浪モデルの方向スペクトルとの比較を行い、一定の相関が得られることを確認し、波浪ブイからの方向スペクトル推定が可能であることが判った。 風速計データの解析と整備:新たな観測データの取得ができなかったため、気象モデル(気象庁NHM)による乱流パラメターの推定を、NOWPHAS風速観測データにて検証した。 突風率と波浪場の関係: 観測データを基にした解析は当初の予定通りには遂行できなかったが、突風率と波浪場におけるフリーク波指標(最大波高が有義波高の2倍を超える確率が高い波浪場)との相関に着目した解析を行った。弱くはあるが、波浪の方向スペクトルの特性と、突風率に相関が有る兆候が判った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していたJKEOにおける波浪及び風速観測が中止となったため、研究計画の変更を余儀なくされた。また、NKEOにおける観測データにも欠損が多く、気象データは一切取得できていないことが判った。従って、風況と波浪の同時観測データを新たに取得する必要が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画で平成25年度に設置が予定されていた、JKEO観測ブイによる波浪及び風速計測が中止となったため、別途入手した、国土交通省Nowphasデータ(波浪、風速時系列、2009年から2012年)を解析する。その他、既存波浪及び風速データの収集に努める。また、適宜波浪モデルおよび気象モデルを構築しモデルにより不足データを補う。
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