公募研究
GPS波浪観測: GPS波浪計を、オーストラリアCSIROとBureau of Meteorologyが共同で行っているSOFS(Southern Ocean Flux Station)観測ブイに搭載した(2015年3月)。波浪計測は2時間に一度20分の計測を継続して行った.イリジウム通信で転送される統計値は常時モニタリングし,異常値の確認を行った.通年で途切れなくデータを取得することに成功した.本観測ブイでは、直接の大気フラックス計測は行わないが、風速計時系列、海洋乱流、複数の波浪計(加速度センサー)計測などを行っており,時系列同士の比較が可能となる.GPS波浪計観測データの品質管理と解析: SOFSブイ加速度計データの解析により,波浪中流体粒子運動の推定を行い,JKEO/NKEOデータと同様の解析結果が得られた.これにより,波群中の最大波の粒子速度は,弱い非線形性を考慮した速度を超えるということが,測定手法によらない頑強なものであることが確認できた。風速計データの解析と整備:SOFS風速時系列から得られた,突風率と乱流強度について,総観的な大気場との関係を考察するため,オーストラリア南部海域の大気モデルを、米国NOAAのWRFをベースとする領域大気モデルで再現した.その結果,極渦の影響による寒冷前線の通過と乱流強度の増大が関係していることが判った.突風率と波浪場の関係:SOFSブイで計測された波浪データの解析から,この海域ではうねりが卓越することがわかり,従って,突風率と波浪場との関係が必ずしも顕著ではないことが判った.この海域ではむしろ,前線に伴う鉛直循環が乱流強度増大の主要因出ることが判った.
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件)
Journal of Boundary-Layer Meteorology
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10.1007/s10546-015-0053-5
Ocean Dynamics
巻: 64 (9) ページ: 1269-1280
10.1007/s10236-014-0751-4
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