研究領域 | 人工光合成による太陽光エネルギーの物質変換:実用化に向けての異分野融合 |
研究課題/領域番号 |
25107527
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
野澤 俊介 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (20415053)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | エネルギー関連化学 |
研究概要 |
当該年度の目的は播磨理研にあるX線自由電子レーザー実験施設(SACLA)において、新規にフェムト秒分子動画撮影法を開発し、光エネルギー変換分野において中心的役割を担う金属錯体の光反応をターゲットとしてグリーンイノベーションの推進を目指したサイエンスを展開することである。本年度の研究実績として、まず溶液サンプルの形状を成形するサファイア製ジェットノズルと溶液サンプルを循環させるマグネットギアポンプを使用し、サンプル周りの調整を行った。次に、光励起によって発光特性が変化する光機能性金属錯体をサンプルとして用いて、数ピコ秒の時間領域における励起状態の構造決定を目指して測定を行った。現在、順調に解析が進んでおり近日中に論文として発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の目標はSACLAにおける分子動画撮影法の確立だが、すでに、従来の放射光をもちいた分子動画撮影法では到達できない、数ピコ秒の時間領域における励起状態からのシグナル観測に成功できているため、本研究は順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
微量なサンプルでも測定が行えるようにシステムを高度化する予定である。また1shot毎にレーザーとX線の到達タイミングを測定するシステムを用いることで、時間分解能の向上についても取り組む予定である。
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