研究領域 | プラズマ医療科学の創成 |
研究課題/領域番号 |
25108509
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
神野 雅文 愛媛大学, 理工学研究科, 教授 (30274335)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | プラズマ医療 / 遺伝子導入 / マイクロキャピラリー / 遺伝子医療 |
研究概要 |
(1)プラズマ照射(遺伝子導入処理)の自動化と電極構造の設計・製作―プラズマ照射時の、標的細胞と電極の距離など、手動で調整すると再現性に問題が出るため、自動化をおこなった。電極ヘッドについては、電極の方向を斜めではなく鉛直方向に改良することで、電極の振動を提言でき、再現性のよいデータが得られるようになった。 (2)細胞およびDNA損傷の評価系の構築と評価―電気泳動装置を導入し、状態の異なるプラスミドDNAを分離できるようになった。さらに、プラスミドの損傷度を示す評価式を導入し、定量的に評価できるようにした。その結果、プラズマ照射によりプラスミドはほとんど損傷を受けていないことが明らかになった。 (3)高品位遺伝子導入の条件探求―標的細胞をCOS7に加えて、その他の細胞に拡大し、それぞれの最適条件を求めた。また、設置対向電極構造の構造を最適化し、細胞生存率を改善し、従来より高品位の遺伝子導入を可能にした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初計画の(1)~(3)について、予定通りに進捗しており、加えて、(2)については、評価系の構築を早期に終え、次年度の課題であるDNA損傷度の評価式の決定と実際の損傷度の評価にすでに着手しているため。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画どおり、プラズマ遺伝子導入法の高品位を進めるとともに、導入機序の解明も新たな課題として平行して進める。
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