研究領域 | 感応性化学種が拓く新物質科学 |
研究課題/領域番号 |
25109546
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 株式会社豊田中央研究所 |
研究代表者 |
中野 秀之 株式会社豊田中央研究所, 材料・プロセス2部 無機材料研究室, 主任研究員 (10253113)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ラジカル / 二次電池 |
研究概要 |
本研究では、14、16族元素化合物を蓄電デバイス材料へ応用するために、これらの電気化学特性評価を進めた。その結果、14族元素ラジカル化合物が電気化学的な酸化・還元特性に優れている事を見出し、高出力型の蓄電デバイスとしての動作確認に成功した。一方、16族元素化合物のラジカル体は、電解液に溶解するという課題が明らかになり、分子設計、および電極構成の再検討を実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
14族元素化合物の電気化学特性を評価した結果、蓄電デバイスの負極材料へ適応可能な事を見出した。更に、正極に黒鉛を用いることで、新しい蓄電デバイスをリチウム及び遷移金属フリーで達成した。
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今後の研究の推進方策 |
16族元素化合物は溶液中では、電気化学的に酸化・還元する事は確認済である。一方、固体状態では電解液への溶解が初年度で明らかになった。今後は、固体(セラミックス、ポリマー)電解質の検討、および電解液への不溶化を目的とした材料設計を行う。材料の電解液への溶解が解決した後、14族元素化合物を負極に、16族元素化合物を正極に用いたオールラジカル電池を実証する。
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