公募研究
内湾に流入する放射性物質は、細粒土砂に吸着しているが、通常は河口部でコロイド化して沈降して、堆積する。しかし悪天候時には、河川流量の大幅な増加により河床が削られ下流に移動する。特に内湾では、河川水が内湾の表層を低塩分水と伴に移動するために、河口から10km以上離れた地点にも到着するため、その輸送過程は、主に河川流量や内湾の流動などによって変化する。また内湾に堆積した細粒土砂は、波に伴う巻き上げや潮汐等の様々なスケールの現象により輸送され、再び湾内に分布するが、このような細粒土砂に伴う放射性物質の輸送には不明な点が多い。そこで、河口周辺や湾内において、表層泥のサンプリングを定期的に行い。大堀川やその下流にある手賀沼、隅田川や荒川や江戸川やその下流にある東京湾内において、放射性物質の流入不可の算定と流域ごとの違いについての検討を行った。これらの測定結果については、塩分や粒径の分析結果と併せて検討を実施している。河床に堆積した細粒土砂は、専攻晴天日数によってその量が大きく異なるため、同規模の降雨であっても先行晴天日数によってもフラックスが変化するため、年に数回のイベント的な出水を集中的に観測しただけでは、細粒土砂の輸送を把握するには不十分である。そこで2年以上にわたって観測を継続して多くの観測結果を蓄積することが出来た。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (5件)
Journal of Water and Environment Technology
巻: 13 ページ: 179-194
http://doi.org/10.2965/jwet.2015.179
土木学会論文集B2(海岸工学)
巻: 70(2) ページ: I_1091-I_1095