公募研究
試験管内で線維化したαシヌクレインを野生型マウスの黒質、線条体、嗅内野に接種し、接種後1ヶ月後に脳を固定して、免疫組織染色し、リン酸化αシヌクレイン病変の広がりを調べた。その結果、接種した部位によって全く異なる異常αシヌクレイン病変の出現と広がりを観察した。黒質に接種したマウスでは黒質、扁桃体、線条体の一部の神経細胞に病変が観察されたのに対し、線条体に接種したマウスでは大脳皮質の広い範囲と扁桃体、黒質の神経細胞に病変が観察された。また嗅内野に接種したマウスではその周辺、および扁桃体や海馬に病変がみられた。以上の結果は、異常αシヌクレインが神経回路を介して広がったことを強く示唆する。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件)
Acta Neuropathol
巻: 127 ページ: 303-305
10.1007/s00401-013-1191-9
Neuropathol Appl Neurobiol
巻: 40 ページ: 783-788