研究領域 | 免疫四次元空間ダイナミクス |
研究課題/領域番号 |
25111503
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤 新一郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80611756)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 免疫学 / リンパ組織 / LTi細胞 / ストローマ細胞 |
研究概要 |
胎児期におけるリンパ節形成はリンパ球系細胞の一種LTi細胞と間葉系細胞の分子間ネットワーク形成により開始される。特に、LTi細胞上に発現するLymphptoxinα1β2と間葉系細胞のLTbRが重要なリガンドー受容体ペアとして知られている。一方、Receptor activatior of NFkB ligand (RANKL)がリンパ節形成に必須である事も知られている。胎児期のリンパ節形成においてLTi細胞のみならず間葉系細胞もRANKLを発現すること、LTi細胞にもRANKが発現することが報告されているが、各々の細胞に発現するRANKLの機能的重要性はこれまで明らかになっていなかった。本研究では、細胞系列特異的なRANKLおよびRANK欠損マウスを作成し、胎児リンパ節形成に必須な分子ネットワークを明らかにすることを最終目標とする。 これまで、血球系細胞特異的にRANKLを欠損するマウス、およびRANKを欠損するマウスを作出し、リンパ節形成の有無を検討し、興味深い結果が得られている。また、RANKLおよびRANK欠損マウス腸管粘膜固有層からLTi 細胞およびその近縁RORgt陽性自然リンパ球(ILC3)を単離し、 炎症性サイトカインIL-17A, IL-22の発現を検討したが、各々遺伝子欠損マウス由来のILC3と対照群(野生型マウス由来ILC3)間に機能的差異は認められなかった。 一方、BAC トランスジェニックマウス技術を用いてRANKのリポーターマウスの作出をすすめ、複数系統のファウンダーを得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
遺伝子改変マウスを用いたリンパ組織形成に必須なRANKL発現細胞の同定は時間を要した。しかし、胎児期における機能的RANKL発現細胞の複数候補細胞に絞り込みを行う事に成功することができたため、一定の成果はあげることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度と同様、RANKLを細胞系列特異的に欠損するマウスの作出を行い、リンパ節形成において機能的なRANKL発現細胞の同定を行う。さらに、免疫組織染色ならびに現在作出中にRANKリポーターマウスを用い、リンパ組織形成に必要なストローマ細胞の同定をすすめる。RANKシグナルの下流で機能する遺伝子群の網羅的解析にはRANK欠損ストローマ細胞における遺伝子発現をRNAseqおよびDNA マイクロアレイ等を用いて行い、リンパ節形成におけるLTi-間葉系細胞間にの新規分子ネットワークの解明を目指す。
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