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2013 年度 実績報告書

細胞の3次元運動理論

公募研究

研究領域動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成
研究課題/領域番号 25111721
研究機関九州大学

研究代表者

西村 信一郎  九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 学術研究員 (60402541)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード低コスト型クラスター / 3次元シミュレーション / 細胞運動の本質 / 細胞性粘菌 / アメーバ運動 / ケラトサイト
研究概要

実施計画に従いクラスターシステムを設置した。本クラスターシステムは1ノードに64コアを持ちそれを3台用意することで、個人で使用するにはきわめて強力なマシンパワーを持つものとなった。本クラスターシステムを使い、平面接着基盤上を動く細胞のシミュレーションを実施した。これまでマシンパワー不足で計算できなかった計算を行うことにより、さまざまな結果を得ることができた。シミュレーションにおける細胞には接着パラメータが設定されている。接着パラメータの大きくすると、細胞は基盤上に強く結合する。小さくすると基盤による制限は小さくなる。このパラメータが細胞の運動パターンに大きな変化を及ぼすことが確認された。Takagi et al. 2008 における野生型細胞性粘菌(5.5時間飢餓処理後)の運動データと比較をおこなったところ、接着パラメータが小さくすることがこのデータに近い運動パターンを生成することの必要条件であることがわかった。(ただし十分条件ではない)逆に 細胞性粘菌 amB(-)変異体や fish epidermal keratocyte によく似た、三日月型のパターンは接着力をより大きくすることが必要条件であった。残念ながらamiB(-)変異体や keratocyte より細胞性粘菌野生株の方が接着力が弱いという知見は私の知る限り公的な場では発表されていない。しかしながら、今後の実験によって確かめることができるだろう。
本研究は次年度においてもさらに発展させる計画だったが、研究職の任期満了によりやむなく辞退へと至った。不可抗力とはいえ、次年度に続けることができず自身の不覚のいたすところとしか言いようがなく、本研究をサポートしていただいた方々に申し訳なく、いつかこの研究の発展があることを、それがたとえ私自身によるものではないとしても、望みたい。

現在までの達成度 (区分)
理由

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 間葉ーアメーバ型遊走に関する理論モデル2013

    • 著者名/発表者名
      西村信一郎
    • 学会等名
      生物物理学会
    • 発表場所
      京都国立博物館
    • 年月日
      20131028-20131028
  • [学会発表] 遊走細胞間 HIV virus 感染のシミュレーション2013

    • 著者名/発表者名
      西村信一郎
    • 学会等名
      数理生物学会
    • 発表場所
      静岡大学
    • 年月日
      20130913-20130913

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公開日: 2015-05-28  

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