公募研究
内耳有毛細胞特異的Cdc42 KOマウスが、1)「正常聴覚獲得後に多彩な聴毛の形態異常による緩徐進行性の75dB程度の高度難聴を呈する」、2)「Cdc42は聴毛の形成過程よりむしろ維持期に機能する」、3)「Cdc42は聴毛膜に局在する」 、4)「その活性化は聴毛の上半(先端)部の方が下半(基)部よりも強い(FRET法により証明)」等の4つの事実を世界に先駆けて明らかにした。聴毛の形態異常については、欠損・短縮・伸長・癒合など所見を電子顕微鏡(図中矢印)にて明らかにした。このような聴毛の形態変化を引き起こす原因として、正常では聴毛及び頂側結合複合体(apical junctional complexes)に局在・活性化して、アクチン代謝を巧妙に調節しているCdc42が機能しないため、N-WASPによるアクチン重合とcofilinによるアクチン脱重合の両者が障害され、アクチン代謝が非常に低い状態で保たれるようになるためであることを証明した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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