公募研究
研究代表者らが確立した動物細胞異種発現系を活用して、シロイヌナズナのNADPHオキシダーゼ(Nox)である全10種のRbohA-Jの活性制御機構を網羅的に比較解析し、基本的にEF-hand領域へのCa2+の結合とリン酸化により相乗的に活性化される活性酸素種(ROS)生成活性を持つこと、Ca2+センサーとしてCa2+シグナルをROSシグナルに変換する役割を担うことなどを明らかにした。針葉樹(裸子植物)、ゼニゴケ(苔類)からRboh/Nox遺伝子を単離同定し、ROS生成活性制御機構を詳細に解析した。Ca2+結合とリン酸化による基本的な活性化制御機構はいずれもシロイヌナズナとよく似ていた。ゼニゴケは遺伝子数が少なく、Rbohとその活性制御因子を網羅的に解析する上で適しており、ROS-Ca2+シグナルネットワークの全貌解明に適した材料と考えられた。シロイヌナズナにおけるRbohA-Jの発現部位を網羅的に解析し、各組織に局在する分子種を同定した。花粉管の先端成長に関与するRbohH, RbohJがアポプラスト(細胞壁中)にROSを生成することを解明した。ゼニゴケの葉状体メリステム、仮根、生殖器等で局所的にRbohが発現し、ROSを生成していることを明らかにした。細胞内膜交通系を介した感染防御応答の負の制御機構を見出した。イネの複数のオートファジー欠損変異体が雄性不稔形質を示すこと、葯のタペート細胞で花粉形成の一核期にオートファジーが誘導されること、オートファジー欠損変異体では脂質代謝、タペート細胞のプログラム細胞死、花粉の形成等に不全が起きることなどを発見した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014 その他
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 9件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (98件) (うち招待講演 32件) 図書 (2件) 備考 (4件)
Plant Physiology
巻: 167 ページ: 1307-1320
10.1104/pp.114.254078
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
Mar 18. pii: pp.00242.2015.
Plant Signaling & Behavior
巻: 10 ページ: e989050
10.4161/15592324.2014.989050.
Phytochemistry
巻: 112 ページ: 22-32
10.1016/j.phytochem.2014.09.016
バイオイメージング
巻: 23 ページ: 11
巻: 23 ページ: 23-27
Plant Biotechnology
巻: 31 ページ: 329-334
10.5511/plantbiotechnology.14.0805b
Frontiers in Plant Science
巻: 5 ページ: 457
10.3389/fpls.2014.00457
AoB PLANTS
巻: 6 ページ: plu044
10.1093/aobpla/plu044
科学フォーラム
巻: 31 ページ: 26-29
http://www.tus.ac.jp/today/2014/04/20140328172514.html
http://www.tus.ac.jp/today/2014/04/20140424103836.html
http://www.tus.ac.jp/today/2015040804_01.pdf
http://www.tus.ac.jp/today/2015/04/2015041602.html