公募研究
野生型コントロールマウスおよび扁桃体外側核 (LA) 選択的にグルココルチコイド受容体 (GR) を欠損させたLA-GRKOマウス用いて、ストレスを負荷した音条件付け学習課題を行い、以下の研究成果を得た。1)行動学的解析により、LA-GRKOマウスは、音と電気ショックを組み合わせる回数を増やした場合に、記憶が障害されることを見いだした。2)ストレス負荷後に、神経活動の指標としてc-Fosおよびリン酸化CREBの発現を免疫組織化学法にて解析した結果、c-Fosの変動に差が見られなかった一方、リン酸化CREBの発現は、LA-GRKOマウスで学習後に低下していた。3)AAVベクターを用いて、LA-GRKOマウスのLAにGRを発現させると、記憶の障害が回復した。これらのことから、LAのGRはストレスに関連した学習の促進とCREBのリン酸化の維持に関与することが明らかとなった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
Biological Psychiatry
巻: 77 ページ: e27-e29
10.1016/j.biopsych.2014.08.023
PLOS ONE
巻: 9 ページ: e105282
10.1371/journal.pone.0105282
J. Invest. Dermatol.
巻: 134 ページ: 610-618
10.1038/jid.2014.22