公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究課題では、2012年に私が開発したイオン駆動力を制御する1分子計測系を発展させ、イオン駆動力で機能する膜局在性分子モーターの作動原理を徹底的に解明することを研究目的としている。昨年度、当科研費の支援を受け、私は、膜局在性分子モーターのイオン輸送活性を1分子単位で計測する新しい実験系の開発に成功した。本成果をまとめた論文は現在投稿査読中である。また、膜局在性分子モーターであるFoF1の化学力学共役に関して、新たな知見を得ることに成功した。本成果をまとめた論文はBiophysical JournalおよびNature Communications誌に掲載された。
1: 当初の計画以上に進展している
長年に渡り不可能とされてきた膜局在性分子モーターのイオン輸送活性を1分子単位で計測する技術の開発に成功した。膜局在性分子モーターの作動機構を理解する上で必要不可欠であり、当初の計画以上に研究が発展してると考えられる。
ここ数年間にわたり私が蓄積してきた要素技術を発展的に組み合わせ、更なる膜局在性分子モーターの作動原理の解明を目指す。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
Nature Communications
巻: 5 ページ: 3486
10.1038/ncomms4486
Biophysical Journal
巻: 105 ページ: 2385-2391
10.1016/j.bpj.2013.09.050
Proceedings of 17th International Conference on Miniaturized Systems for Chemistry and Life Sciences
巻: 1 ページ: 1314-1316