公募研究
(1) IL-27+幹細胞因子(SCF)が作用する細胞の解析:昨年、細胞表面マーカーを組みあわせて種々の骨髄前駆細胞をFACSを用いてソーティングし精製し、骨髄細胞の中でIL-27+SCFが作用する細胞を検討したところ、いわゆるLSK(Lineage陰性c-Kit陽性ScaI陽性)細胞のみが強く反応することを見出した。そこで、さらにもっと詳細に調べたところ、IL-27+SCFは、長期間の骨髄再構築能を有する造血幹細胞(LT-HSC: CD34-CD150+CD41-LSK)とそのミエロイド系細胞に特化した前駆細胞(MyRP: CD34-CD150+CD41+LSK)を長期間に渡り分化増殖を誘導することを明らかにした。(2) IL-27+幹細胞因子(SCF)が増やした細胞の解析:昨年IL-27+SCFで増えてくる細胞は、ミエロイド系の前駆細胞であることが示唆された。そこで、さらにin vitroの造血細胞への分化誘導の実験系を用いて詳細に検討した。その結果、IL-27+SCFで増えてくる細胞は、M-CSF+Flt3-CD16/32+LSK細胞であり、プライマリーの骨髄細胞由来のLSK細胞に比べて、特に好中球への分化能が亢進しており、反対にFlt3リガンドとトロンボポエチンで分化誘導する形質細胞様樹状細胞(pDC)への分化能は殆ど消失していた。さらに、転写因子として、ミエロイド系分化重要なSpiやGfi1、Cebpa発現が高かった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (8件)
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