研究領域 | 構成論的発達科学-胎児からの発達原理の解明に基づく発達障害のシステム的理解- |
研究課題/領域番号 |
25119502
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
寺田 和憲 岐阜大学, 工学部, 助教 (30345798)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ヒューマンロボットインタラクション / 発達心理学 / 発達障害 / 自閉症 |
研究概要 |
今年度の主な成果は以下の2点である. (1) 認知粒度に基づくASDの社会コミュニケーション障害の説明理論の検討 自閉症スペクトラム障害(ASD)はDSM-5によって1)社会的コミュニケーション障害と2)限定された興味,常同行動という明確に分かれた二つの特徴によって規定されている.後者の特徴は誤差に対する許容性の小ささによって説明されている.本研究では,目的志向的な世界の分節における認知粒度の小ささによって,他者の心が読めないという前者の特徴も説明可能であるという仮説を導いた.また,この仮説を検証するために,Webブラウザを用いたオンライン実験を行った. (2) ASD児が目的レベルでの振舞い抽象化方法を獲得することを支援するロボット(定型性逸脱人工物)の構築 ASD者の定型性への選好という特質を利用し,ASD児が単機能ロボットの振舞いの規則性を発見した後,ロボットが段階的に定型的振舞いを逸脱することで,振舞いの抽象化粒度の拡大を促し,目的(意図)レベルでの抽象化方法を獲得することを支援するロボットを作成した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1) ASD児の発達を支援するためのロボット設計に活かすことが可能な理論の構築を行った. (2) 定型性逸脱人工物の基本設計を行い,プロトタイプを作成した.
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今後の研究の推進方策 |
定型性逸脱人工物を実際にASD児とインタラクションさせることによって,発達支援が可能であるかどうかの検証を行う.
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