公募研究
マイクロアレイデータをもとにした転写制御配列の予測のための情報基盤整備として次世代シークエンサーを用いたプロモーター位置の決定を行い、得られたデータを植物プロモーターデータベース(ppdb、http://ppdb.agr.gifu-u.ac.jp)へ取り込んだ。プロモーター予測精度の検証を光防御系遺伝子であるELIP2、根でのリンゴ酸搬出因子であるAtALMT1を例におこなったところ、90%以上の精度で新規転写制御因子を予測できることがわかった。合成プロモーターを作成し、植物体内における機能検証を行ったところ、UV-B、強光ストレス、低温ストレス、のすべてに快活な応答を示す系統を作成することができた。このプロモーターには2種類の転写制御因子が組合せて用いられているが、その向きや順番をすることによる効果を解析したところ、向き、順序共に変更しても機能に影響しないことがわかった。
1: 当初の計画以上に進展している
実験検証により確かめられたプロモーター予測の精度は期待以上であった。
今後は、同定された2種類の転写制御配列の組合せによる環境応答性の「合成」のうちわけに迫って行きたい。また、複合ストレスに対する転写応答の増幅機構についてもアプローチしていきたい。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (17件) 備考 (1件)
Nucleic Acids Res
巻: 42 ページ: D188-1192
10.1093/nar/gkt1027
Methods Enzymol
巻: 527 ページ: 221-237
10.1016/B978-0-12-405882-8.00012-X
http://ppdb.agr.gifu-u.ac.jp