研究領域 | 細胞シグナリング複合体によるシグナル検知・伝達・応答の構造的基礎 |
研究課題/領域番号 |
25121719
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松村 浩由 大阪大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30324809)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | カルビン回路 / 阻害複合体 / 調節機構 / 天然変性蛋白質 |
研究概要 |
カルビン回路高次複合体の形成によるカルビン回路酵素の協調的な阻害、ならびに天然変性蛋白質CP12の段階的折り畳み機構を解明するために、まず立体構造が明らかになっていなかったホスホリブロキナーゼ(PRK)の結晶学的研究を行った。その結果、沈殿剤にMPDを用いることで結晶を得ることができ、3Å分解能で構造を決定することができた。しかし、PRKモノマー同士の接触面積からPRKダイマー構造は決定することができなかった。そこでX線溶液散乱によりPRKダイマー構造を決定した。さらにCP12-GAPDH-PRK複合体のX線溶液散乱を測定し、CP12-GAPDH-PRK複合体の低分解能構造を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CP12-GAPDH-PRK複合体については計画通り進展しているが、CP12-GAPDH-PRK-FBA複合体については発現が難しく進展していない。具体的にPRKについては、X線結晶構造解析法とX線溶液散乱法を用いることで初めて酸素発生型光合成生物のPRKの立体構造解析に成功した。CP12-GAPDH-PRK複合体についても低分解能構造を得ることができた。一方で、FBAについては不溶性画分に見られてしまい、現状では単体の構造解析も困難な状況であるため、可溶性タグを用いた融合蛋白質としての発現を試験する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
カルビン回路複合体2種類(PRK-GAPDH-CP12複合体、CP12-GAPDH-PRK-FBA)の構造研究を行う予定であるが、これらの複合体の結晶化が困難であることが分かったため、X線溶液散乱、電子顕微鏡、および部位特異的変異の実験など、生物物理学的、分子生物学的手法を利用して、これらの高次複合体形成によるカルビン回路酵素の協同的阻害メカニズムを明らかにするとともに天然変性蛋白質CP12の段階的折り畳み機構を解明する。
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