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2014 年度 実績報告書

交感神経による血管支配におけるephrin-A1の機能解析

公募研究

研究領域血管ー神経ワイヤリングにおける相互依存性の成立機構
研究課題/領域番号 25122716
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

家口 勝昭  東京女子医科大学, 医学部, 助教 (90586348)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード交感神経 / 転移 / 腫瘍 / カテコラミン / ノルアドレナリン / ノルエピネフリン
研究実績の概要

交感神経は心拍数や血圧を調節する重要な生理機能を担う器官である。交感神経と血管は密接に連動し生理機能を調節しており、過度の交感神経の活性化は脳卒中や高血圧などの様々な生活習慣病を引き起こすと考えられている。交感神経はストレス受容器でもあることから種々のストレスによる血管への影響に着目し、ストレスが引き起こす血管の機能的・組織学的変化が誘引する疾患における交感神経と血管の連関機能の解明を目指し、本研究では血行性転移における交感神経の機能解析を行った。
マウスの皮下に腫瘍細胞を移植した担がんマウスにストレスを与えると転移が亢進する。一方、6-OHDAの投与により交感神経を除去した担がんマウスでは転移は顕著に減少した。また、交感神経の阻害薬であるβ遮断薬を一年以上服用していると非服用者と比較して顕著に生存延長に有意な差がある。転移における交感神経の機能を転移予定臓器で解析を行うと転移前微小環境形成が低下していることが明らかとなった。また、交感神経阻害薬であるPropranololの担がんマウスへの投与により、原発巣においては血管新生の阻害、および腫瘍増殖の遅延がみられた。しかしながら、血管新生関連分子を網羅的に定量PCR法で発現解析を行ったが既知の分子群では有意な差を示す血管新生関連分子は同定できなかった。腫瘍増殖の遅延については細胞増殖関連細胞内シグナル伝達分子を解析したところ、細胞の生存、増殖に関連する分子群の活性化レベルの低下が見られた。今後、肺における転移前微小環境形成における交感神経の機能を明らかにし、交感神経阻害薬の転移への有効性を明らかにしていきたい。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Human serum amyloid A3 (SAA3) protein, expressed as a fusion protein with SAA2, binds the oxidized low density lipoprotein receptor.2015

    • 著者名/発表者名
      Tomita T, Ieguchi K, Sawamura T, Maru Y
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 10(3) ページ: e0118835

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0118835

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] LINGO-1 Protein Interacts with the p75 Neurotrophin Receptor in Intracellular Membrane Compartments2015

    • 著者名/発表者名
      Meabon JS, De Laat R, Ieguchi K, Wiley JC, Hudson MP, Bothwell M
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 290(15) ページ: 9511-20

    • DOI

      10.1074/jbc.M114.608018

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ZFC3H1, a zinc finger protein, modulates IL-8 transcription by binding with celastramycin A, a potential immune suppressor2014

    • 著者名/発表者名
      Tomita T, Ieguchi K, Coin F, Kato Y, Kikuchi H, Oshima Y, Kurata S, Maru Y
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 9(9) ページ: e108957

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0108957

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ADAM12-cleaved ephrin-A1 contributes to lung metastasis2014

    • 著者名/発表者名
      Ieguchi K, Tomita T, Omori T, Komatsu A, Deguchi A, Masuda J, Duffy SL, Coulthard MG, Boyd A, Maru Y
    • 雑誌名

      Oncogene

      巻: 33(17) ページ: 2179-90

    • DOI

      10.1038/onc.2013.180

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] がん転移における炎症と血管新生2014

    • 著者名/発表者名
      家口勝昭、丸義朗
    • 雑誌名

      血液内科

      巻: 69(3) ページ: 349-55

  • [学会発表] Role of the sympathetic nervous system in lung metastasis2015

    • 著者名/発表者名
      Ieguchi, K. and Maru Y
    • 学会等名
      2nd International symposium 2015 “Neuro-Vascular wiring”
    • 発表場所
      関西セミナーハウス(京都府・左京区)
    • 年月日
      2015-01-18
  • [学会発表] Breakdown of the Eph/ephrin system in vascular endothelial cells causes lung metastasis2014

    • 著者名/発表者名
      Ieguchi, K., Tomita, T. and Maru, Y
    • 学会等名
      The 18th International Vascular Biology Meeting
    • 発表場所
      京都市勧業館みやこめっせ(京都府・左京区)
    • 年月日
      2014-04-16

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公開日: 2016-06-01  

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