• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

領域特殊化された基底膜が仲介する知覚神経―毛包幹細胞相互依存

公募研究

研究領域血管ー神経ワイヤリングにおける相互依存性の成立機構
研究課題/領域番号 25122720
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

藤原 裕展  独立行政法人理化学研究所, 多細胞システム形成研究センター, チームリーダー (20615744)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード皮膚 / 知覚神経 / 細胞外マトリックス
研究実績の概要

毛を作る器官である毛包は、発生過程で神経・血管・筋肉などと正確に接続されることにより、感覚受容、体温調節、威嚇などの高次機能を獲得する。しかし、これら異種組織間の接続を制御する分子機構は殆ど明らかにされていない。本研究では、毛包バルジ領域のわずか上部に特異的に結合する知覚神経複合体の毛包へのターゲティングとその複雑な末端構造の形成に、バルジ上部の毛包幹細胞及び、毛包と神経複合体とのインターフェースとして機能する基底膜がどのように関わっているのかを明らかにする。今年度は、まず、知覚神経複合体と共局在する基底膜蛋白質EGFL6の局在を、電子顕微鏡解析により詳細に解析した。その結果、知覚神経複合体の周囲に電子密度の高いアモルファスな新規細胞外マトリックス構造を同定し、そのマトリックス構造にEGFL6が選択的に存在することが免疫電顕での解析で明らかとなった。次に、EGFL6ノックアウトマウスにおける、知覚神経終末の構造と機能の評価を行った。EGFL6ノックアウトマウスでは知覚神経複合体を形成する終末シュワン細胞の形態に異常が認められた。加えて、skin-nerve preparationを用い、毛包周囲のAβ低閾値機械刺激受容神経 (Law Threshold Mechanosensory Receptor Neuron: LTMR) の活動電位を測定したところ、EGFL6を欠失した皮膚では皮膚刺激に対するAβLTMRの応答が顕著に低下していた。これらの結果は、EGFL6が毛包を介した知覚の伝達に関与していることを強く示唆している。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] The role of extracellular matrix heterogeneity in regulating hair follicle stem cell-niche interactions2015

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara H
    • 学会等名
      International symposium on neurovascular wiring
    • 発表場所
      関西セミナーハウス、京都、日本
    • 年月日
      2015-01-28 – 2015-01-29
    • 招待講演
  • [備考] 細胞外環境研究チーム

    • URL

      http://www.cdb.riken.jp/research/laboratory/fujiwara.html

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi